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2025年01月14日 16時40分

横浜流星主演の大河ドラマ『べらぼう』、視聴者数で新たな記録達成

横浜流星主演の大河ドラマ『べらぼう』、視聴者数で新境地を拓く

2025年1月5日に放送を開始したNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』が、初回放送で驚異的な視聴者数を記録しました。横浜流星が主演を務め、森下佳子脚本によるこの作品は、歴史に名を刻む蔦屋重三郎の波乱に満ちた生涯を描いています。初回視聴者数は、NHK総合とBSを合わせて2125.4万人に達し、さらにNHKプラスでの配信では、過去最多の72.8万ユニークブラウザを記録しました。この数字は、2020年4月以降のNHKプラスでの配信ドラマにおいて最高の視聴数となり、多くの期待を背負ってのスタートとなりました。

『べらぼう』の魅力と視聴者の反応

『べらぼう』は、蔦屋重三郎という歴史的人物の生涯を通じて、江戸時代の文化と社会を色彩豊かに描いています。重三郎は、吉原細見の改などを行い、文化の発展に大きく寄与した人物として知られています。彼の物語は、視聴者にとっても新鮮で興味深い内容であり、特に歴史や文化に関心の高い層に大きな支持を得ています。

初回放送では、地元の台東区や平賀源内の故郷である香川県さぬき市でパブリックビューイングも行われ、地域の人々からも好評を博しました。これにより、単なるテレビドラマとしての枠を超え、地域社会との連携も強化されています。

また、視聴率に関しても関東での世帯視聴率が19.7%、関西では18.6%と高い数字を叩き出し、NHKの大河ドラマとしての存在感を示しました。リアルタイムでの視聴率が12%台であることを考えると、タイムシフト視聴や見逃し配信での視聴者層が増えていることが伺えます。

ネット配信の影響力と視聴習慣の変化

『べらぼう』が記録したNHKプラスでの72.8万ユニークブラウザという数字は、テレビ視聴の新たな形を示唆しています。現代の視聴者は、特定の時間にテレビの前に座るという従来のスタイルから、スマートフォンやタブレットを利用した自由な視聴スタイルへと移行しています。この変化は、ドラマ制作においても重要な要素となりつつあります。

NHKプラスの視聴数が増加している背景には、視聴者のライフスタイルの変化が大きく関与しています。仕事やプライベートの予定に合わせて視聴できるオンデマンドサービスは、特に若年層にとって非常に魅力的です。これにより、テレビ放送がリアルタイムでの視聴率に依存する時代から、総合的な視聴体験を提供する時代へとシフトしていることがわかります。

『べらぼう』は、今後も横浜流星の演技力と森下佳子の脚本力によって、多くの視聴者を引きつけ続けることでしょう。特に、今後のエピソードでは蔦屋重三郎がどのように江戸の文化を変革していくのか、その過程でどのような困難に立ち向かうのかが見どころです。物語の内容だけでなく、視覚的にも魅力的な映像が期待されており、これが視聴者の興味をさらにかき立てる要因となっています。

[中村 翔平]

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