BTSとK-POPの未来：国際的影響力と持続可能な成長の課題

BTSとK-POPの未来：国際的な影響力と市場の課題

クリオミュージックアワードとMVの新たな価値

「クリオミュージックアワード」は、世界的に権威のある広告賞「クリオ賞」から派生したもので、音楽に特化しています。ここでの受賞は、単に楽曲の人気だけでなく、ミュージックビデオ（MV）のクリエイティブな演出や編集が評価された結果です。RMの「Neva Play」のMVは編集部門で、ジョングクの「Seven」のMVは演出部門でそれぞれ高い評価を受けました。

MVの重要性は、音楽が単なる音の体験から、視覚的なストーリーを伴う総合的なものへと進化していることを示しています。このようなビジュアルコンテンツの成功は、K-POPが国際的な舞台で競争力を持つための鍵となっています。

K-POP市場の現状と課題

しかし、K-POP全体の市場に目を向けると、昨年はアルバム販売数の減少と輸出の停滞が指摘されました。韓国関税庁の報告によれば、アルバムの輸出額は前年比でほぼ横ばい状態にありました。コロナ禍を経て急速に成長してきたK-POP市場ですが、その勢いは一旦落ち着いているようです。

特に、日本市場での販売減少が顕著で、中国市場での増加がその穴を埋める形となっています。中国では、景気低迷や韓国コンテンツへの規制があるものの、輸出額は大幅に増加しました。これに対し、日本での減少は、ファン層の変化や音楽消費の形態が影響している可能性があります。

新たな展望と持続可能な成長への道

業界関係者たちは、BTSやBLACKPINKの活動再開が市場を再び活性化させることを期待しています。BTSは今年、全メンバーが兵役を終え、新たなスタートを切ります。BLACKPINKも新曲の制作とワールドツアーを予定しており、これが市場の再成長の起爆剤となるかもしれません。

一方で、K-POP業界は持続可能性にも目を向ける必要があります。ファン団体からは、プラスチックの過剰使用を避けるなど、環境への配慮を求める声も上がっています。これに応じて、業界全体が社会的責任を果たすことで、長期的な成長を実現することが求められています。

J-HOPEの新たなステージと世界への影響

J-HOPEの活動は、K-POPが単なる音楽ジャンルに留まらず、グローバルな文化現象として進化し続けていることを示しています。彼のツアーは、ファンとの新たな絆を築き、K-POPの未来を形作る重要な一歩となるでしょう。

［田中 誠］