スポーツ
2025年01月17日 22時11分

ソフトバンク有原航平、若手育成の新潮流を切り拓く

ソフトバンクのエース有原航平が切り拓く若手育成の新たな潮流

有原選手は、昨年のオフシーズンは筑後のファーム施設などで個人的にトレーニングを行っていましたが、今年は「チーム有原」として若手との共同トレーニングを選択。その背景には、彼自身のプロフェッショナルとしての成長だけでなく、チーム全体の底上げを図りたいという意図が見え隠れします。彼は「いい意見交換をしながら」と語り、松本晴投手や盛島捕手とのコミュニケーションが野球に対する理解を深める良い機会になっていると述べています。

この新しい試みは、ソフトバンクの未来を見据えた育成戦略の一環としても捉えることができます。チーフベースボールオフィサー(CBO)の城島健司氏が、特に盛島捕手を英才教育の一環として有原との自主トレに参加させたことは、その象徴的な動きです。盛島捕手は、台湾のウインター・リーグ参加を終えて帰国し、すぐにこのチャンスを活かすために参加を決意しました。「1軍で活躍している選手の球を捕って、自分に何が足りないのか気づけました」と語る彼の言葉からは、若手選手がトップレベルの選手と接し、自己成長を遂げていることが伺えます。

このような若手育成の取り組みは、ソフトバンクの選手層の厚みを増すだけでなく、リーグ全体にも影響を与える可能性があります。有原選手自身も、開幕投手としての責任を強く感じており、「開幕戦を取れるように」と意気込みを語っています。さらに、今年はシーズン5完投を目標に掲げ、チームの先発ローテーションを牽引する覚悟を見せています。

ソフトバンクは、近年、先発陣の強化を目指し、日本ハム時代の同僚である上沢選手や、DeNAからの補強選手たちを迎え入れ、競争を激化させています。その中でエースとしての存在感を示すことは、有原選手にとってもチームにとっても重要な課題です。彼の昨シーズンの成績は、182回2/3投球回でリーグ最多という実績があり、ブルペン陣に負担をかけない投球姿勢は、エースとしての責任感を物語っています。

こうした新しい取り組みが、ソフトバンクの将来をどう変えていくのか、そして有原選手自身がどのように進化していくのか、ファンの期待は高まるばかりです。

[松本 亮太]

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