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2025年01月18日 17時20分

坂東龍汰、映画『君の忘れ方』で南果歩の言葉に感動

坂東龍汰、映画『君の忘れ方』で南果歩の言葉に支えられた初主演の旅路

映画『君の忘れ方』の公開記念舞台挨拶が都内で行われ、主演を務めた坂東龍汰が、共演の南果歩からのサプライズレターに感激する姿が話題になりました。この作品は、恋人を亡くした青年が「グリーフケア」という新しい概念と出会い、死別の悲しみと向き合う姿を描いたヒューマンドラマです。坂東はこの映画で単独初主演を果たし、その経験を通じて多くの感情を乗り越えました。

南果歩からのサプライズレター

舞台挨拶で、坂東は初めての単独主演というプレッシャーを抱える中、南果歩からのサプライズレターに深い感動を覚えました。南は手紙の中で、坂東の生い立ちや撮影時のエピソードに触れ、彼の明るさや人懐っこさが哀しみの力から来ているのではないかと語りました。この言葉に、坂東は「南さんの言葉がなかったら、演じきれなかった」と涙ながらに感謝の意を表しました。

南果歩はまた、坂東が演じた昴という役について「あなたが今まで感じてきたことすべてが、昴という役に投影されているんだと思います。映画の中でのあなたの居住いは演技を超えるものがありました」と称賛しました。彼女の言葉は、坂東にとって大きな支えとなり、彼が役を深く理解し演じきるための力となりました。

映画『君の忘れ方』のテーマと坂東龍汰の新たな一歩

映画『君の忘れ方』は、死別の悲しみと向き合うテーマを扱っており、恋人を失った青年がグリーフケアと出会い、自分自身と向き合う姿を描いています。坂東が演じた主人公・昴は、亡くなった恋人に対する思いを抱えながら、悲しみの中で希望を見いだすという複雑な役どころです。この役を通じて、坂東は俳優としての新たな一歩を踏み出しました。

この作品での坂東の演技は、彼自身が幼少期に実母を交通事故で亡くしたという自身の経験とも重なり、役に対する深い理解と共感を生み出しました。南果歩の言葉が坂東にとってどれほど大きな意味を持ったかを考えると、この映画のテーマが彼自身の人生とどれほどリンクしていたかがわかります。

共演者との化学反応

『君の忘れ方』では坂東のほかにも西野七瀬が共演し、彼らの間に生まれた化学反応も見どころの一つです。西野が演じた美紀は、昴の亡くなった恋人であり、物言わぬまぼろしとして彼の前に現れる役柄です。作道雄監督は、西野を「幻」という強烈なインパクトを持ちながらも、最終的には明るいところに戻る役を演じられる唯一の女優として起用しました。

坂東は西野との共演について、「監督と自分のイメージが自然と一致していたことに驚き、感謝しています」と語っており、共演者との相乗効果が映画の質をさらに高めたことが伺えます。

ヒューマンドラマとしての『君の忘れ方』

映画『君の忘れ方』は、単なる悲劇を描くのではなく、死別からの再生や希望をテーマにしたヒューマンドラマです。坂東龍汰が演じる昴は、グリーフケアを通じて他者の悲しみに寄り添い、自己の悲しみをも克服していく姿が描かれています。こうしたテーマは現代社会においても重要な問いを投げかけており、多くの観客に深い感動を与えています。

この作品を通じて、坂東は新たな境地を切り開き、俳優としての成長を遂げました。彼の演技は、多くの人々にとっての共感を呼び起こし、映画の成功に貢献しました。『君の忘れ方』は、坂東龍汰にとっても、観客にとっても忘れられない作品となることでしょう。

[山本 菜々子]

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