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2025年01月19日 23時10分

ONE OK ROCKが「御上先生」の主題歌に!社会の不条理に迫る新ドラマ

「御上先生」主題歌にONE OK ROCK、社会の不条理に挑むドラマの新たな風

1月19日、TBS系で放送開始された日曜劇場「御上先生」で、ONE OK ROCKが新曲「Puppets Can’t Control You」を主題歌として提供することが明らかになりました。このドラマは、松坂桃李演じるエリート文科省官僚・御上孝が、官僚派遣制度により私立高校の教師として左遷されるという物語を描いています。御上は、官僚と教師という二つの立場から、教育現場に潜む権力争いに立ち向かう姿を通して、社会の不条理に一石を投じようとするストーリーです。

「Puppets Can’t Control You」が描く世界

ONE OK ROCKの新曲「Puppets Can’t Control You」は、社会の不条理や権力への反感をテーマにしたダイナミックなロックナンバーです。ボーカルのTakaは、この楽曲を通じて視聴者が「何が正しくて何が間違っているのか」を考え直すきっかけを提供したいと語っています。それは、ドラマの中で御上が経験するような、制度の内側から変革を試みる姿勢と共鳴するものです。

プロデューサーの飯田和孝も、この楽曲について「若者たちが熱くなれる時間を奪われた時代に、真っ直ぐな想いを表現することがいかに難しいかを感じた」と述べています。2020年のコロナ禍で多くの人々が自身の想いや感情を共有することが困難になった中で、ONE OK ROCKの音楽が持つ力を再認識したといいます。この主題歌は、ドラマのテーマと深く結びつき、視聴者の心に響くことを期待されています。

御上先生と現代社会の関係性

「御上先生」は、単なる学園ドラマの枠を超え、日本の教育の現状や社会における権力構造に対する批判を描いています。御上が直面する教育現場の問題は、現実社会における様々な問題とも共通しています。制度の内側にいるからこそ見える矛盾や、不条理に対する反発心は、多くの視聴者にとっても共感できる部分が多いでしょう。

このドラマはまた、未来を担う若者たちがどのようにして自らの声を上げ、社会をより良い方向へと変えていくかという問いを投げかけています。主演の松坂桃李は、御上というキャラクターを通じて、視聴者に「現場からの変革」の可能性を示します。彼の演技は、制度の中で何ができるのか、何を変えられるのかを問い直す機会を提供します。

次世代を担うキャスト陣の台頭

「御上先生」では、若手俳優たちが次々に登場し、ドラマのリアリティを高めています。隣徳学院の生徒役として出演するキャストは、オーディションで選ばれた次世代の才能が揃っています。彼らの生き生きとした演技は、ドラマのダイナミズムを加速させ、視聴者に若者たちのエネルギーを感じさせます。

また、御上を取り巻く教職員や文科省関係者として、吉岡里帆、及川光博、北村一輝など実力派俳優たちが脇を固めています。彼らの存在が、ドラマを一層重厚なものにし、物語の説得力を増しています。

ONE OK ROCKの世界的影響力

ONE OK ROCKは、日本国内のみならず、北米、ヨーロッパ、アジアでもその名を知られる世界的なバンドです。彼らの音楽は、国境を越えて多くの人々に影響を与えてきました。今回の主題歌も、彼らの持つ社会的メッセージが新たな形で表現されています。

バンドは2024年に最大規模のワールドツアーを予定しており、さらなる国際的な活躍が期待されています。ONE OK ROCKの音楽は、常に社会の動きとリンクし、多くのファンにインスピレーションを与え続けています。

「御上先生」と「Puppets Can’t Control You」のコラボレーションは、視聴者に新しい視点を提供し、社会に対する新たな対話を生むきっかけとなるでしょう。ドラマを通じて何を感じ、何を学び取るかは、視聴者一人ひとりに委ねられています。

[高橋 悠真]

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