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2025年01月20日 20時12分

綾瀬はるか、映画『野生の島のロズ』でロボットの感情に挑戦

綾瀬はるか、新作映画で挑む「感情が芽生えるロボット」役の奥深さ

女優の綾瀬はるかが主演を務める映画『野生の島のロズ』が、来月7日に日本で公開されます。この映画は、アメリカの作家ピーター・ブラウンの著書『野生のロボット』を原作としており、最新型アシストロボット「ロズ」が無人島で動物たちと共生しながら成長する物語です。綾瀬は、このロズ役の日本語吹き替えを担当し、その演技に深い挑戦を抱えました。

ロボットに感情を与える演技の難しさ

綾瀬は、ロズ役において「感情がない」状態から「感情が芽生える」過程をどのように演じるかに苦心したと語っています。ロズはプログラムされた言葉しか話せないロボットですが、島の動物たちとの交流を通じて母性や愛情を学び、感情を持ち始めます。この変化を声だけで表現することは容易ではありません。綾瀬はアフレコの際に、感情のない初期状態から徐々に人間味を帯びていく様を、どのように声に乗せるかに特に注意を払ったといいます。

ほかのキャストには、ロズの相棒であるキツネのチャッカリ役を柄本佑が、雁の雛キラリ役を鈴木福が、オポッサムのピンクシッポ役をいとうまい子が担当しています。これらのキャラクターたちは、それぞれ豊かな感情表現を持ち、ロズの変化に大きな影響を与えます。綾瀬は、こうしたキャラクターとの対比を通じて、ロズの成長をより鮮明に描き出すことができたと話しています。

監督からのサプライズと綾瀬の感激

試写会では、本作の監督であるクリス・サンダースからキャスト陣にサプライズプレゼントが贈られました。彼は『リロ&スティッチ』や『ヒックとドラゴン』などで知られるアニメーションの巨匠であり、今回もその手腕を発揮しています。サンダース監督が自ら描いた手書きのイラストがキャストに贈られ、綾瀬は「すごいですね…Beautiful!」と英語で感動を表現しました。このサプライズは、キャストと監督の絆を感じさせるものでした。

多様な視点から見る『野生の島のロズ』

この映画は、単なる冒険物語にとどまらず、ロボットと自然、そして人間性の織りなすテーマを深く探求しています。ロズは、無機質な存在から始まり、動物たちとの触れ合いを通じて次第に心を持ち始めます。この過程は、観客に自然との調和や、テクノロジーと感情の共存について考えさせる機会を提供します。

現代社会において、AIやロボット技術の進化が進む中で、人間と機械との関係性はますます重要なテーマとなっています。『野生の島のロズ』は、この関係性の中でどのように「心」が芽生えるのかという問いを投げかけます。綾瀬の演技は、こうしたテーマを視覚的に超えて、聴覚的な次元で観客に届ける役割を果たしています。

[鈴木 美咲]

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