スポーツ
2025年01月23日 19時10分

チルト3度で快進撃!ボートレーサー菅章哉の戦略とは

チルト3度の戦略で輝くボートレーサー菅章哉

菅選手は「ガースー砲」と称される強力なまくり技を駆使し、11Rで準々決勝進出を果たしました。特に彼が使用した「チルト3度」というセッティングは、多くのファンと専門家の間で話題を呼んでいます。通常、ボートのチルト角は推進力を最大化するための微調整が行われますが、菅選手はより攻撃的な角度を選択することで、スピードを増し、一気に先頭に立つ戦術を採用しました。

この日、レース開始時のスタートタイミングで内側の選手たちに一歩遅れを取ったものの、彼のボートは驚異的な伸びを見せ、内側の三艇を一気に飲み込む形で勝利を収めました。菅選手は「伸びましたね」と語り、チルト3度の設定が功を奏したことを強調しました。この大胆な戦略変更には、彼自身のレース経験と直感が深く関与していると言えます。

結婚記念日に贈る勝利

この日が結婚11周年記念日であった菅選手は、勝利の後に笑顔を見せ、「妻にいいプレゼントができました」とコメントしました。家族への愛情と感謝の気持ちをエネルギーに変え、レースで結果を出すという彼の姿勢は、多くのファンにとっても感動的な瞬間となりました。スポーツ選手としてのプロフェッショナルな一面と、家庭を大切にする人間味あふれる一面を見せた彼の姿に、観客からは大きな拍手が送られました。

競争の舞台裏と戦略

ボートレースは、その戦略性とスリルに満ちた展開で、多くのファンを魅了していますが、選手たちの技術と戦略が勝敗を分ける鍵となります。菅選手が見せた「チルト3度」による攻撃的な走りは、単なるスピードの競争ではなく、戦略的思考がいかに重要であるかを示しています。

オープニングセレモニーでの各選手の意気込みも、レースの緊張感を一層高める要素となりました。西山貴浩選手が欠場した峰竜太選手を笑いを交えて言及し、「ボコボコにしにきたけど、いません」とユーモラスに語った場面は、観客に緊張感を和らげると同時に、レースへの期待感を高めるものとなりました。選手たちのこうした交流も、ボートレースの魅力の一つと言えるでしょう。

菅選手の次なる戦いは、準々決勝12Rです。彼は「4コースくらいから行ければ」と語り、再びまくり技での勝利を狙っています。強力なライバルたちとの戦いの中で、どのような戦略を選び、どのように勝利を手にするのか。彼のレースを見守るファンたちにとって、次なるステージでの彼の活躍は目が離せません。

[佐藤 健一]

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