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2025年01月24日 06時11分

井上尚弥 vs キム・イェジュン、日韓ボクシング界の再生に期待

井上尚弥と韓国ボクシング界の再生への期待

1月24日に東京・有明アリーナで行われるプロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一戦は、日韓のボクシング界にとって重要な試合となります。統一王者である井上尚弥選手が、代役挑戦者となったWBO同級11位の韓国人ボクサー、キム・イェジュン選手と対戦します。この試合は単なる試合以上の意味を持ち、韓国のボクシング界の復活への期待が高まっています。

波乱の経緯を経て実現した日韓対決

この試合は、当初予定されていたオーストラリアのサム・グッドマン選手との試合が延期された後、さらなるアクシデントにより最終的にキム・イェジュン選手が代役として指名されたことで実現しました。大橋ジムの大橋秀行会長は、「今まで世界戦は50試合以上やっているんですけど、ここまで来るのに一番苦しい興行だった」と語り、試合開催に至るまでの困難な道のりを振り返っています。

井上尚弥の韓国での人気と期待

井上尚弥選手の人気は、日本国内に留まらず、韓国でも非常に高まっています。大橋会長は「以前に尚弥が韓国を訪れた時に、韓流スターが『井上に会いたい』と言ってきた。日本でいうキムタクみたいな人」と証言しており、彼の存在が韓国のファンにとっても特別なものであることがわかります。この試合は韓国でも生中継が決定しており、井上選手の試合が韓国のボクシング界に新たな風を吹き込む可能性があります。

キム・イェジュンの挑戦と韓国ボクシング界の現状

キム・イェジュン選手は、WBO以外では世界挑戦資格の15位以内に入っていませんが、日本ボクシングコミッションから「スペシャルパーミッション(特別許可)」を与えられ、今回の大舞台に立つことになりました。韓国は、2006年にWBC世界フェザー級王座を獲得した池仁珍選手を最後に世界王者が誕生していない状況が続いています。キム選手の挑戦は、韓国ボクシング界にとっても久しぶりの大きなチャンスとなっており、その結果に多くの期待が寄せられています。

試合への期待とボクシング界の未来

井上尚弥選手は「体もデカくなっていますし、スーパーバンタムの体にも、完成に近づいてきているかなと思います」と語り、準備は万全です。試合に向けた調整も順調で、彼の圧倒的な強さを見せつけることが期待されています。一方で、キム・イェジュン選手も「自信がある」と語り、代役ながらも強い意志を持ってリングに立つことを表明しています。

[中村 翔平]

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