楽天イーグルスの辰己涼介、二刀流挑戦とメジャーへの野望
楽天イーグルスの辰己涼介選手、二刀流への挑戦と未来への思い
辰己選手はFA権取得に関して「ちょっと言えないですね。サプライズがあるかもしれない」と詳細を明かさず、今後の動向に興味を引きつけました。しかし、その発言の裏には、彼自身の野球人生に対する深い考えが伺えます。辰己選手は将来的にメジャーリーグ挑戦の意向も示唆していますが、「今年はマジで優勝したい」と、まずは楽天イーグルスでの優勝を目標に掲げています。
二刀流への挑戦とその意義
辰己選手が今季掲げた目標は「25勝0敗」。これは野球界で異例の投手としての目標であり、彼が二刀流に挑戦する意向を示しています。オフシーズン中の自主トレでは、ほとんどバッティング練習をせず、ピッチング練習に時間を費やしたそうです。「一カ月間みっちり投げ込んできた」と語る辰己選手は、投手としてのスキルを磨き、チームの戦力として貢献しようとしています。
彼の投球データは、球速148.5キロ、回転数2520rpm、回転効率98.5%と、投手顔負けの数値を示しており、二刀流への本気度が伺えます。この挑戦は、かつて大谷翔平選手が示したように、野球界に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。
FA権取得と未来の選択肢
辰己選手が今季中に取得する予定の国内FA権は、彼の今後の野球人生において大きな分岐点となるでしょう。FA権を行使することで他球団への移籍も可能になりますが、彼はその具体的な意向を明かしていません。「今年は楽天イーグルスを優勝させるためにいる」と語る彼は、今のところ楽天でのプレーに専念する意向を示しています。
しかし、将来的なメジャーリーグ挑戦の夢も捨てていません。辰己選手のように、日本での実績を積んでからメジャーに挑戦する選手は少なくありません。彼の選択がどのようになるかはまだ明らかになっていませんが、ファンや球団にとっても興味深いポイントです。
辰己選手の個性と人間性
また、契約更改交渉が長引いた理由については「ただ単に交渉が長引いただけ」と語りつつ、冗談を交えて「楽天モバイルに変えたし、iPhoneにも変えた」と笑いを誘いました。辰己選手のこうした柔軟でユーモア溢れる姿勢は、プロスポーツ選手としてのプレッシャーを感じさせない、彼の魅力の一つです。
[田中 誠]