スポーツ
2025年01月24日 22時10分

中国ペアがグランドスラム初制覇!車いすテニスで歴史を刻む

中国人ペア、車いすテニスで歴史的快挙達成

オーストラリアン・オープンの舞台で、車いすテニスの女子ダブルス部門において、中国のリー・シャオフイ/ワン・ジイン組が歴史を刻みました。彼女たちは、田中愛美(長谷工コーポレーション)/ジュ・ジェンジェン(中国)組を6-2 6-3で下し、中国人選手として初めてグランドスラムの車いす部門で優勝を果たしました。この勝利は、1時間16分の熱戦の末に達成されたものです。

決勝戦での圧倒的なパフォーマンス

田中/ジュ組は、これまでの試合で見せた勢いのまま決勝に臨みましたが、リー/ワン組のプレッシャーに屈しました。田中組は、1回戦でA・ベルナル(コロンビア)/L・デ グリーフ(オランダ)組をストレートで破り、続く準決勝では第1シードのJ・グリフォン/A・ファン クート(オランダ)組をも圧倒しました。しかし、決勝ではサービスゲームでのポイント獲得率が相手を下回り、7度のブレークポイントのうち3度しかものにできませんでした。

この結果は、リー/ワン組が準決勝で第2シードの上地結衣/L・シューカー(イギリス)組をストレートで下すなど、強力なプレーを見せてきたことが背景にあります。彼女たちは、戦術的なリターンゲームと緻密なネットプレーで田中組を圧倒しました。

田中愛美の奮闘と涙

田中愛美は、四大大会での決勝進出はシングルスを含め今回が初めてでした。長年の努力が実を結び、彼女は準優勝という栄誉を手にしましたが、優勝には手が届かず、表彰式では涙を堪えることができませんでした。この涙は、彼女のこれまでの努力と、将来への決意を象徴しています。

昨年9月、田中は上地結衣とのペアでパリ2024パラリンピックで金メダルに輝いており、今回のグランドスラム大会での経験は、さらなる成長の糧となるでしょう。彼女の挑戦は続きます。

中国人選手の快挙が示す未来

今回、中国人選手がグランドスラムの車いす部門で初めて優勝したことは、テニス界における新たな幕開けを示しています。中国は近年、スポーツ全般での成長が著しく、特にテニスでは若手選手の台頭が目立っています。リー・シャオフイとワン・ジインの成功は、今後の中国人選手たちにとって大きな励みとなり、さらに多くの才能が登場することが期待されます。

これまで、車いすテニスは欧米勢が多くのタイトルを勝ち取ってきましたが、アジア勢の活躍が目立つようになってきています。これにより、国際大会での競技レベルが一層高まることは間違いありません。

[高橋 悠真]

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