Koki,、『TOUCH/タッチ』で見せた新たな魅力と父譲りの演技力
映画『TOUCH/タッチ』で見せたKoki,の新たな一面とその背景
英語が流暢なKoki,は、イギリス系の学校に通っていたため、ブリティッシュイングリッシュも難なくこなすことができるそうです。共演者の本木雅弘も、彼女の英語力に驚きを隠せず、「Koki,さんはイギリス系の学校に通っていたので、本当に選ばれた役が届いたんだと思った」と語っています。さらに、本木はKoki,のセリフ暗記能力にも感嘆しており、「初の本読みで全てのセリフを暗記していた。『パパスタイルなんだね』と驚いた」と話しています。この「パパスタイル」という言葉は、Koki,の父親である木村拓哉の演技スタイルを指していると言われています。
父親譲りの演技力とプロフェッショナリズム
Koki,は、父親譲りのプロフェッショナリズムをもって役に挑む姿勢を見せています。本木との親子役については「本当に光栄。尊敬する人の演技を間近で見させてもらい、たくさん学ばせてもらいました」と感激の思いを語っています。それに対し、本木も「でもパパに電話していましたよ」と舞台裏のエピソードを明かし、Koki,は苦笑いを浮かべていました。このやりとりからも、Koki,の飾らない人柄と、演技に対する真摯な姿勢が垣間見えます。
映画の中で彼女が演じるミコという役柄は、主人公のクリストファーが探し求める大切な存在です。物語はアイスランドからロンドン、日本を舞台に展開され、2020年のコロナ禍で国境が封鎖される中、彼女を探す旅が描かれます。この設定は、現代のグローバルな課題ともリンクしており、観客に深い共感を呼び起こすことでしょう。
映画の舞台裏と撮影のチャレンジ
また、共演者の中村雅俊は、東京での撮影について「酔っ払いが多くて(笑)。それでNGが出るんです」と、ユーモアを交えながら撮影の苦労を語っています。特に新宿のゴールデン街での撮影は挑戦的だったそうで、酔っ払った通行人がカメラの前に立ちふさがるというハプニングもあったといいます。このような撮影の裏話は、映画制作のリアルな側面を垣間見せ、観客にとっても興味深いエピソードとなります。
映画『TOUCH/タッチ』は、単なるラブストーリーにとどまらず、過去と現在をつなぐ壮大な物語を通じて、観客に様々な感情を呼び起こします。Koki,の演技力や本木雅弘、中村雅俊といったベテラン俳優たちの存在感が、この作品の魅力を一層引き立てています。彼らの共演は、日本の映画界に新たな風を吹き込むことでしょう。
[伊藤 彩花]