兵庫県知事選挙を揺るがす公職選挙法疑惑!広報PR会社「merchu」折田楓氏の影響力とは?
PR会社社長と兵庫県知事の再選騒動:公職選挙法違反の疑惑と高級ブランドの影響力
兵庫県知事選挙において、再選した斎藤元彦知事(47)を巡る公職選挙法違反の疑惑が、地域だけでなく全国的な関心を集めています。そして、その背後で注目を浴びているのが、斎藤知事の広報を手掛けたPR会社「merchu」の代表取締役、折田楓氏(32)です。彼女の存在が、広報戦略とブランド力の両面で議論を呼んでいます。
疑惑の発端:折田楓氏のnote投稿
11月20日、折田氏はインターネットプラットフォーム「note」にて、斎藤知事の選挙活動における広報全般を担当したことを明かしました。彼女はプロフィール写真の撮影やキャッチコピーの刷新、SNSアカウントの立ち上げと運用戦略の策定、ポスター制作など、多岐にわたる活動を行ったとしています。しかし、この投稿が公職選挙法に抵触する可能性があるとして、ネット上で大きな議論を巻き起こしました。
斎藤知事は、11月25日に行われた取材で、ポスター制作に対して約70万円を支払ったことを認める一方で、SNS運用については「斎藤陣営が主体となって運営した」と述べ、公職選挙法違反を否定しています。また、折田氏の活動がボランティアであったと主張し、法的には問題ないと説明しました。しかし、この説明が十分であるかどうか、疑念は拭いきれません。
折田楓氏の広報戦略とブランド愛
折田氏は、SNSを通じて「キラキラ社長」としてのライフスタイルを発信してきました。彼女の投稿には、エルメスのバーキン、ルイ・ヴィトン、ヴァレンティノといった高級ブランドのバッグが度々登場し、特に斎藤知事とのツーショットでは鮮やかなブルーのセットアップを着用していたことが話題となっています。このセットアップは、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEのシリーズの一部と見られ、オンラインストアで品切れ状態となっています。
折田氏が愛用するこのブランドのアイテムが品切れになった背景には、彼女の影響力があるのではないかという推測がありますが、広報担当者は「2024年春夏シーズンの限定商品」であると説明しています。それでも、折田氏のブランド力が商品に与えた影響は無視できないものでしょう。
広島でのPR動画と「承認欲求」の指摘
折田氏は過去にも地方自治体のPR活動で活躍してきました。今年3月には広島県のSNS運用支援業務を受注し、PR動画を制作しています。この動画には彼女自身が出演しており、ネット上では「承認欲求の塊」と揶揄されることもあります。制作費用を抑えるために、制作スタッフが出演者として登場することは珍しくないとはいえ、折田氏のような業界のプロが自ら出演するのは異例です。このことが、彼女の自己プロモーション意欲を示しているとの見方もあります。
過去の業務と今後の展望
merchu社は広報活動において、兵庫県だけでなく他の自治体とも契約を結び、SNSを活用したプロモーション業務を手掛けてきました。過去4年間で、三重県四日市市、広島県、高知県での業務受注額は約1855万円に上ります。斎藤知事が初当選した翌年には、兵庫県の地域情報アプリ「ひょうごe-県民アプリ」のリニューアルも手掛けており、県との関係が深いことがうかがえます。
今回の騒動を経て、折田氏とmerchu社の今後の動向に注目が集まります。SNSを活用した戦略が選挙活動にどのように影響を与えたのか、公職選挙法の範囲内でどのように効果を高めることができるのか、今後の選挙戦略においても示唆に富む事例となるでしょう。
今回の疑惑がどのように解決するのか、そして折田氏が今後どのように公私を分けながらプロフェッショナルとしての道を進むのか、続報が待たれます。
[田中 誠]