経済
2024年11月29日 06時15分

BMW X3第四世代が日本上陸!進化するSAVの新時代

BMW X3第四世代が日本市場に上陸:進化するSAVの新たな挑戦

BMWジャパンは11月28日、第四世代となる新型BMW X3の日本市場への導入を発表しました。新型X3は、全車に48Vマイルドハイブリッドシステムを採用し、環境性能を向上させると同時に、デジタライゼーションを推進することで、唯一無二のスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)としての位置づけをさらに強化しています。

X3シリーズは、2003年に初代モデルが登場して以来、プレミアムコンパクトセグメントでの確固たる地位を築いてきました。SUV市場が競争の激しい中で、BMWはこのシリーズを通じて新しい価値を提供し続けています。特に、2003年に登場した初代モデルから一貫して約50:50の理想的な前後重量配分やインテリジェント4輪駆動システム「xDrive」を採用し、オンロードでの走行性能に特化した革新的なSAVコンセプトを打ち出しました。

今回の新型X3は、象徴的なキドニーグリルに斜めのデザインを取り入れるなど、スポーティな印象を一段と強調しています。ボディサイズは全長4755mm、全幅1920mm、全高1660mmと、先代モデルよりもわずかに大きくなり、より力強いプロポーションを実現しています。見た目の変化だけでなく、リアのトレッドを45mm広げることで、コーナリング時のハンドリング性能も向上させています。

新世代のデザインとデジタル技術の融合

新型X3のデザインは、より洗練されたスポーティなスタイルを追求しています。特に、フロントマスクにはBMW特有のキドニーグリルが斜めのデザインを採用し、アダプティブLEDヘッドライトが新世代のデザイン言語によりシャープな印象を与えています。また、7シリーズや5シリーズで採用された夜間にグリルの縁をライトアップする「アイコニックグロー」が、プレミアムコンパクトセグメントとして初めて導入されました。

インテリアにおいても、デジタル技術の進化が顕著です。メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させた「BMWカーブドディスプレイ」は、視認性を高めるために運転席側に傾けられており、タッチ操作による直感的な操作が可能です。新しいBMW iDriveやBMWオペレーティング・システム9を採用し、サブメニューに切り替えることなく機能に直接アクセスできる「QuickSelect」機能により、より快適なドライブ体験を提供します。

さらに、操作系をセンターアームレストに集約することで、シンプルでモダンな車内空間を実現しています。アンビエントライトの演出が施されたセンターコンソールには、Qi対応のスマートフォンチャージャーを設置し、利便性を高めています。

環境性能とパワートレインの進化

新型X3の魅力はその環境性能にも表れています。全車に48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載することで、燃費性能の向上を図っています。ガソリンモデルの「20 xDrive xライン」は、2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、WLTCモード燃費は13.1km/Lを実現しています。高性能ガソリンモデルの「M50 xDrive」は、3.0L直列6気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、4.6秒で0-100km/h加速を達成しています。

また、ディーゼルモデルの「20d xDrive Mスポーツ」には、2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンが搭載され、WLTCモード燃費は16.3km/Lと、ディーゼルならではの燃費性能の高さを誇ります。これらのパワートレインは、すべて8速AT(ステップトロニック)と組み合わされ、インテリジェントシステム「xDrive」による四輪駆動を採用しています。

ブランド体験としての「ジブンのショコラ」

新型X3の発売に合わせて、BMWは特別デザート「ジブンのショコラ」を期間限定で販売します。このデザートは、新型X3のキャッチコピー「この瞬間こそ、自分だ。」にちなんで名づけられ、東京の人気ショコラティエとのコラボレーションによって誕生しました。麻布台ヒルズのブランド・ストア『FREUDE by BMW』にて提供されるこのデザートは、BMWブランドの世界観を体験できる特別な機会を提供しています。

新型BMW X3の登場は、BMWがSAVセグメントでの地位をさらに強化し、環境性能とデジタル技術の進化を取り入れた新たな価値を提案する試みです。この新型モデルは、ドライバーに「駆けぬける歓び」を提供し続けるための重要な一歩となるでしょう。今後の展開に注目が集まります。

[田中 誠]