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2024年11月29日 21時17分

サカナクション復活!山口一郎が語る新たな挑戦とユーモア満載の舞台挨拶

サカナクションの劇的な復活:山口一郎の心境と新たな挑戦

2024年11月29日、ロックバンド・サカナクションの映画『SAKANAQUARIUM 2024“turn”』が公開され、その初日舞台挨拶が都内で行われました。約2年間の活動休止を経て、再びステージに立った彼らの姿がスクリーンに映し出され、多くのファンがその復活を祝福しました。特にボーカルの山口一郎は、体調不良により活動を休止していたこともあり、その復活には深い感慨が込められていました。

活動休止からの復活:山口一郎の不安と期待

山口一郎は、2022年7月に体調不良を理由に休養を取らざるを得なくなり、その後の全国ホールツアーも中止や延期を余儀なくされました。彼はその時期を振り返り、「非常に心配な部分もありました」と語っています。それでも、彼は多くの支えを受けて復帰し、今回のツアー「SAKANAQUARIUM 2024“turn”」を成功させました。このツアーは、彼にとってもバンドにとっても、再び歩み始めるための重要なターニングポイントでした。

彼は舞台挨拶で、自身がうつ病を公表した背景も含め、その不安と期待を素直に打ち明けました。「バンドとして、ある種1つの、ツアータイトルにもなっておりました“turn”という、そういう機会になった」と述べ、バンドの新たなスタート地点としての意義を強調しました。

新曲のリリースと山口のユーモア

舞台挨拶の終盤では、新曲のリリースが突然発表され、会場が盛り上がりました。山口は「皆さん、心待ちにしている曲がもうすぐ発売されます!」と観客に告げ、ファンの期待感を煽りました。さらに、メンバー同士の軽妙なやり取りも披露され、特にライブ後のサウナでの出来事については、笑いが絶えない場面が続きました。山口が「ライブでかっこいい姿を見せた後に、全裸でファンと会う恥ずかしさがある」と笑いを交えて語るなど、彼のユーモアはファンにとっても親しみやすいものでした。

また、舞台挨拶中には山口が自虐的に「俺がいないから歌に関してはなんか」と不安を吐露する一幕もありましたが、他のメンバーが「大丈夫。良くなっていくと思う。聴いたら」とフォローする場面も見られ、バンド内の温かい絆が垣間見えました。

音楽の新しい形と未来への挑戦

サカナクションは、映画館でのライブ映像の公開という新しい試みにも意欲的に取り組んでいます。本作は、5.1chサラウンド版とDolby Atmos版という2つの音響形式で公開され、ライブの臨場感を劇場で楽しむことができるように設計されています。山口は「これからどんどん新しい音楽コンテンツが生まれてくると思います」と語り、オンラインライブや映画館での音楽体験など、さまざまな新しい試みを通じて、音楽の未来を切り拓く意志を示しました。

映画館でのライブ鑑賞は、音響技術の進化により、従来のライブとは異なる新たな音楽体験を提供するものとなっています。山口は「映画館というものを使って、チームサカナクションとしての新しい音楽コンテンツを開発していく、一つのきっかけになると思います」と述べ、これからもバンドとして音楽の革新に挑戦し続ける決意を示しました。

サカナクションが再び活動を再開したことは、ファンにとっても大きな喜びであり、新たな音楽の楽しみ方を提供する彼らの取り組みは、多くの音楽ファンにとっても新鮮な驚きを与えることでしょう。山口が最後に「これからもチームサカナクション一丸となりまして、音楽の発明、コンテンツの発見、色々と挑戦していきたいと思いますので、ぜひお付き合いいただけたらと思います!」と述べたように、彼らの音楽への情熱はこれからも止まることはありません。ファンと共に歩むその未来は、きっとさらなる驚きと感動をもたらしてくれることでしょう。

[伊藤 彩花]