経済
2024年12月01日 11時17分

マセラティ新時代到来!「GT2 ストラダーレ」日本上陸へ

マセラティの新たな象徴、「GT2 ストラダーレ」が日本上陸

イタリアの名門自動車メーカー、マセラティが新型「GT2 ストラダーレ」を発表し、日本市場への導入を2025年第4四半期に予定しているというニュースが注目を集めています。この新型モデルは、マセラティのレーシングカー「GT2」とロードカー「MC20」の融合を図り、サーキットでの圧倒的なパフォーマンスと公道での快適な走行を両立することを目指しています。

レーシングカーのDNAを受け継ぐロードカー

「GT2 ストラダーレ」は、その名の通りレーシングカーの「GT2」をベースにしつつ、ロードカーとしての機能を持たせたハイブリッドなモデルです。MC20のプラットフォームを活用しながらも、エンジンはドライサンプ化されたV型6気筒3.0リッターツインターボを搭載し、出力は640PSに達しています。この数値は、街乗りでのパフォーマンスを犠牲にせず、サーキットでの走行に適したものとなっています。

特に注目すべきは、軽量化とダウンフォースの向上です。車両重量はMC20比で59kg軽量化され、ダウンフォースは280km/h時に500kgに達します。このような空力性能は、レーシングカーの技術をロードカーに応用することで実現されており、マセラティの技術力の高さを物語っています。

デザインの美しさと機能性の両立

マセラティのデザインは、エレガンスと機能性を見事に融合させています。「GT2 ストラダーレ」にもその哲学は色濃く反映されており、カーボンレーシングボンネットやリアスポイラーの改良など、空力効率を高めるためのデザインが随所に施されています。特に「3」という数字にこだわり、ボンネットやホイールアーチ、リアウィンドウ近くに3つのエアベントを配置するなど、細部にまで配慮が行き届いています。

インテリアもレーシングカーの要素を強く意識した仕上がりで、カーボンファイバー製のダブルシェルシートやスパイダートリムが採用されています。これにより、ドライバーは常に最適なドライビングポジションを維持でき、日常の使用からサーキットでの激しい走行まで幅広く対応可能です。

マセラティの未来を見据えた一台

「GT2 ストラダーレ」は、単なる高性能車としてだけでなく、マセラティが掲げる未来のヴィジョンを具現化したモデルでもあります。同社は、今後も電動化や軽量化を進め、環境に配慮しつつも高いパフォーマンスを追求することを目指しています。「GT2 ストラダーレ」はその第一歩として、レーシングカーとロードカーの新たな可能性を示しています。

また、マセラティは「GT2 ストラダーレ」を通じて、サーキット走行だけでなく、日常生活でも楽しめる車作りを進めています。ADAS(先進運転支援システム)やパーキングセンサーなどの現代的な機能を備えることで、都市部での運転も快適に行えるよう工夫されています。

このように、「GT2 ストラダーレ」は単なる高性能スポーツカーではなく、マセラティの革新性と伝統を象徴する一台です。2025年の日本導入を控え、今後の展開にますます期待が高まります。まさに、サーキットと公道の境界を越えるこのモデルは、マセラティの新たな時代を切り開く鍵となるでしょう。

最後に、「GT2 ストラダーレ」はマセラティの110周年を記念する特別なモデルでもあります。この記念すべき節目にふさわしい、革新と伝統の融合を果たした一台として、今後も世界中のファンを魅了し続けることでしょう。

[松本 亮太]