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2024年12月01日 18時30分

『グノーシア』がアニメ化!2025年、宇宙で繰り広げられる新たな人狼劇!

SFとミステリーの融合、『グノーシア』がアニメ化決定!2025年、観る者を惑わす新たな宇宙へ

「誰が人狼なのか?」という問いは、古今東西のミステリーファンを虜にしてきたが、今度はその舞台が宇宙に拡がる。2019年にPlayStation Vitaでリリースされ、多くのゲーマーを魅了したSFアドベンチャーゲーム『グノーシア』が、2025年にアニメとなって我々の前に再び現れることが決定した。アニプレックスがプロデュースするこの新しいアニメ化プロジェクトは、原作を開発したプチデポットの代表、川勝徹氏(通称めづかれ氏)の深い関与と共に進行中である。

グノーシアの世界観:無限のループと宇宙船の謎

『グノーシア』は、ただの人狼ゲームではない。その舞台は無限にループする宇宙船の中。プレイヤーは乗組員の一人として、正体を隠す「グノーシア」を見つけ出すべく、議論を重ねながら生き残りを目指す。プレイヤーが何度もループすることで、キャラクターたちの背景や物語が徐々に明らかになっていくというシステムが独特の魅力を放っている。

ゲーム発売から5年が経った今でも、その人気は衰えを知らず、ゲーム機のプラットフォームを超えて多くのファンを集めている。ゲームの枠を超え、関連グッズやコラボカフェなどでも存在感を示し続けているのだ。

アニメ化への想い:もう一つの世界線を描く

アニメ化に際して、川勝徹氏は「ありえたかもしれないもう一つの世界線」をテーマに掲げている。彼はプチデポットのメンバーと共に、デザインや世界観を集約し、監修や最終承認を行うプロデューサーとして、アニメ制作に深く関わっている。

アニプレックスのプロデューサーが、まるで原作を「喰う」かのような意気込みでプロジェクトに挑んでいることに対し、川勝氏もまた「プロデュースの地獄を乗り越える覚悟で臨む」と述べており、制作現場には凄まじい熱量が注がれている。

アニメ化の意義:ゲームで見えなかった表現を追求

ゲームの世界では、プレイヤーそれぞれが異なるドラマを体験することができたが、アニメ版では意志を持った主人公が存在することで、一つの物語が紡ぎ出される。これにより、視覚とストーリーの両面でゲームでは実現し得なかった新たな表現が可能になるという。

ティザービジュアルには、ゲームの中心人物である「セツ」が描かれ、その奥深い世界観を予感させる。原作イラスト担当のことり氏からも、アニメ化を祝うイラストが寄せられ、ファンの期待はますます高まっている。

未来への期待:新たなファン層を取り込む可能性

アニメ化は、ゲームファンのみならず、新たなファン層を取り込む大きなチャンスと言えるだろう。SFの要素とミステリーの緊張感を兼ね備えたこの作品は、従来のアニメ作品とは一線を画し、多様な視聴者を引き込む可能性を秘めている。

さらに、これまでゲームをプレイしたことのないアニメファンにとっても、アニメ版『グノーシア』は、彼らをゲームの世界に誘う絶好の入り口となるかもしれない。

2025年、私たちは宇宙船の中で繰り広げられる新たな人狼劇に目を奪われることだろう。そこで待ち受けるのは、誰も予想できないような驚きと発見、そして「もう一つの世界線」での物語である。川勝氏をはじめとする制作チームの情熱と覚悟が、その期待をどのように形にするのか、今から楽しみでならない。

[中村 翔平]