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2024年11月24日 07時05分

柔道金メダリスト角田夏実、競技を超えた多面的な魅力

柔道金メダリスト角田夏実、競技を超えた多面的な魅力

31歳でパリ五輪の女子柔道48キロ級で金メダルを獲得した角田夏実が、競技者としての顔だけでなく、その多様な魅力で注目を集めている。彼女のYouTubeチャンネルで公開された「私のOFFの1日」や、ファッションショーでの華やかな姿は、柔道選手としての強さとはまた別の魅力を放ち、多くの視聴者を惹きつけている。

オフの素顔が垣間見えるYouTube動画

角田は自身のYouTubeチャンネルで、「私のOFFの1日」と題して浅草の食べ歩き旅を公開した。彼女の運転する姿から始まり、観光名所でのおみくじ体験、そして食べ歩きという、リラックスした日常の一幕を視聴者に届けた。この動画では、彼女が「おみくじで凶しか出たことがない」というユーモラスな一面を披露し、運を使い果たしたという冗談を交えつつ、オリンピックでの運命的な成功を振り返った。

視聴者からは「柔道も強くてこんな可愛くて最高すぎる!」といったコメントが寄せられ、彼女の自然体で親しみやすいキャラクターが多くのファンを魅了している。特に、食べ歩きのシーンでは、彼女の女子力の高さが随所に見られ、「アイドルの食べ歩き動画みたいな楽しさ」という声も上がった。

ドキュメンタリーで明かされた挫折と復活の物語

角田はまた、ドキュメンタリー番組『NumberTV』第9話で、自らの柔道人生を振り返り、金メダル獲得までの苦悩と挫折について涙ながらに語った。彼女は、2017年の世界選手権で銀メダルを獲得した後、周囲の期待に押しつぶされそうになり、練習が楽しめなくなる時期を経験したという。

そのような中、支えとなったのは、彼女を長年指導してきた今井コーチの言葉であった。「支えてくれる人たちの笑顔のために」というこの言葉が、角田に再び柔道への情熱を取り戻させ、階級を52キロ級から48キロ級へ変更する決断を促した。結果としてパリ五輪で金メダルを手にし、「努力は必ず報われると信じてきた」と語ったが、その道のりの険しさを涙ながらに明かした。

柔道着からドレスへ、ファッションショーでの新たな一面

柔道のマットからファッションショーのランウェイまで、角田はその多才さを披露している。SBC湘南美容クリニック柔道部の公式インスタグラムに登場した彼女は、美脚をあらわにしたドレス姿や、柔道着風の着物姿を披露。これに対しファンからは、「モデルの仕事増えそう」「何を着てもスタイルがいい」といった絶賛の声が寄せられた。

このように、柔道界のスター選手である角田は、競技以外でもその個性と魅力を発揮し、新たなファン層を広げている。彼女のスタイルの良さや美しさは、芸能界やファッション界からのオファーを引き寄せる可能性を秘めており、今後の活動の幅が広がることが期待される。

角田夏実に見る、現代アスリートの新たな姿

こうした活動は、アスリートが競技の枠を超えて多面的な魅力を発信する現代のトレンドを象徴している。競技者としての卓越したパフォーマンスはもちろんのこと、SNSやメディアを通じて個性を表現し、ファンとの距離を縮め、共感を呼ぶことが求められている。

パリ五輪の金メダリストとして輝かしい成績を収めた角田夏実は、その一方で、柔道を超えた多才な活動を通じて新たなファンを獲得し続けている。今後、彼女がどのような形でその才能を開花させていくのか、注目が集まる。柔道界のレジェンドとしての地位を固めながら、彼女の多面的な魅力は、さらに多くの人々を魅了し続けるだろう。

[伊藤 彩花]