近藤健介、「ビリビリ」な魅力でパ・リーグMVPの栄冠!
近藤健介が示す「ビリビリ」な魅力とパ・リーグMVPの栄光
プロ野球界において、選手たちはしばしばグラウンドの外で異なる舞台にも挑戦する。ソフトバンクの近藤健介外野手がその一例だ。彼は先日、TBS系「ラヴィット!」に初出演し、視聴者に大いに笑いを提供した。番組内で行われた「ビリビリ食わず嫌い人狼」ゲームでは、苦手な食べ物を好きなふりして食べるという試練に挑み、敗北の結果としてビリビリイスの電流が流れる体験をした。だが、彼のリアクションは、共演した芸人たちにも負けないほどのインパクトを残した。
このように、近藤はテレビでもグラウンドでも観客を楽しませる術を心得ている。彼のユーモラスな一面と同時に、2024年シーズンの成績も見逃せない。打率3割1分4厘、19本塁打、72打点という成績でパ・リーグの最優秀選手賞(MVP)を初受賞した彼は、首位打者、最高出塁率、そしてベストナインにも選ばれ、チームの4年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。
選ばれし者の栄光、その背景にあるもの
11月26日に行われたNPBアワーズでは、近藤がパ・リーグのMVPを獲得した。選考は、5年以上の取材歴を持つプロ野球記者による投票で決定される。近藤は989ポイントを獲得し、次点の山川穂高を大きく引き離した。山川は694点で、ソフトバンクでの候補者たちも強力なライバルだった。
この結果を踏まえ、西日本スポーツ評論家の柴原洋氏は「近藤が1年を通して活躍したことが評価された」と述べている。チームメイトの柳田悠岐が離脱し、山川が中盤で不振に陥った中で、近藤は打線を引っ張る役割を果たした。このような状況下でのパフォーマンスが、高く評価された要因の一つだ。
「最強打者」近藤が語る「最強投手」とは
さらに、近藤はフジテレビの「すぽると!」にも出演し、「100人分の1位」の最強打者部門で1位に選ばれた。現役選手100人の投票で54票を獲得し、外国人選手たちを抑えての受賞である。近藤が選ぶ「最強の投手」として挙げたのは、ロッテからメジャーに挑戦する佐々木朗希投手。彼との対戦成績は27打数3安打で打率・111。「あれより速い球はみたことがない」と、佐々木の投球に感嘆の声を上げる。
佐々木のフォークボールについて、「フォークがスライドしてインコースに落ちてくる。で、真っすぐがシュートして伸びていく」と説明し、「真っすぐ当てようとする軌道だとフォークは一生当たらない。フォークの打ち方だと真っすぐは一生前に飛ばない」と、その難しさを語った。まさに、野球界の「怪物」と称される佐々木の実力を、身をもって感じている。
[田中 誠]