スポーツ
2024年12月03日 17時30分

RIZIN DECADEの舞台裏:ライアン・ガルシアと安保瑠輝也の舌戦が話題に!

RIZIN DECADEの舞台裏:寝坊と来日拒否、そして舌戦

格闘技の世界は、リング上だけでなく、リング外でもドラマが展開される。2023年12月3日に行われたRIZIN DECADEの追加カード発表会見では、その舞台裏が鮮やかに描かれた。予定されていたのは、アメリカのボクシング界のスターライアン・ガルシアと、日本のキックボクシング界のホープ安保瑠輝也の一戦。しかし、両者は会見に姿を見せず、それぞれリモートと電話での参加となった。ガルシアは来日を拒否し、安保は寝坊という前代未聞の展開に、ファンも関係者も驚きを隠せなかった。

会見場の哀愁とファンの反響

会見場には米国と日本の国旗が掲げられ、豪華なセッティングが施されていた。しかし、主役が不在のまま進行する会見には、どこか哀愁が漂っていた。RIZIN公式Xが投稿した「こんなに素敵な会見場を用意したのに……」という言葉が、その場の空気を物語っている。この投稿には、「これは流石にあかん」「哀愁漂ってて泣ける」といったファンの声が相次ぎ、運営側への同情と期待が交錯した。

ガルシアと安保の舌戦

リモートで参加したガルシアは、安保の不在に驚きつつも、自分のスキルを世界に見せることができる機会だと語った。一方、電話で参加した安保は、「寝坊しました」と謝罪しつつも、ガルシアが日本に来ないことを逆に「失礼」と反撃。ガルシアはこれに対し、「身のほどを知れ」と一喝し、安保は「急に真面目ぶるなよ」と応酬するなど、会見はまさに舌戦の様相を呈した。ガルシアは自分をスーパースターと称し、安保をBサイドと位置づけたが、安保は「お前も日本に来るって言ったやろ」と反論。会見は終始、火花が散るような展開となった。

試合形式と両者の戦略

RIZINスタンディングバウトルールでの2分8Rという試合形式は、両者にとって新たな挑戦となる。ガルシアは「2分で戦うことはペースが速くなる」とし、「8Rは安保にとってのテスト」と語った。一方で、安保のボクシング技術については「非常に爆発力があるが、穴がある」と指摘。自身の経験を生かし、その穴を突くことを誓った。

格闘技界におけるキャラクターの重要性

この一連のやり取りは、格闘技界におけるキャラクターの重要性を改めて浮き彫りにした。ガルシアは冷静でありながらも、自分の地位を強調し、安保を挑発する一方、安保はその挑発に乗じて茶化しながらも、試合に向けた意気込みを見せた。彼らの舌戦は、試合の前哨戦としてファンの期待を高め、試合当日の興奮を予感させるものとなった。

会見の不在や舌戦は、格闘技イベントの新たな一面を見せた。リング外のドラマがリング上の戦いにどう影響するのか、ファンはその瞬間を心待ちにしている。まさに、格闘技はリング上だけでなく、その周囲も含めて一つの大きなショーである。果たして、12月31日のさいたまスーパーアリーナでは、どのような結末が待ち受けているのか。ファンの期待は膨らむばかりだ。

[伊藤 彩花]