スポーツ
2024年12月04日 06時50分

羽生結弦の新たな挑戦が話題に!30歳の誕生日でプロスケーターとして新ステージ開幕

羽生結弦:挑戦の旅、壁を越えて新たなステージへ

プロスケーターとして新たな道を歩む羽生結弦さんが、30歳の誕生日を迎えます。彼のスケート人生は、まるで終わりなき冒険のように挑戦と成長に満ちていました。2018年の平昌五輪で男子66年ぶりの連覇を達成した際、羽生さんはこう言いました。「壁を乗り越えたけれど、その先には壁が見えた。壁の先には壁しかなかった」。彼の言葉には、常に新たな高みを目指す勇者の決意が込められています。

羽生さんのスケート人生は、まるで長編ファンタジーのようです。4歳でスケートと出会い、19歳でアジア人初の五輪金メダリストに輝きました。彼の足跡をたどると、9歳の「無敵の自分」と常に対話し続ける姿が見えてきます。「おまえ、まだまだだろ」と自分に言い聞かせるその姿勢が、彼を支え続けてきました。

そんな彼にとっての大きな転機は、2011年の東日本大震災でした。被災地の一員としての苦悩を乗り越え、世界選手権での銅メダル獲得を機に、「応援される存在」としての自覚を持ち始めたのです。そして、2014年のソチ五輪で金メダルを手にした時、彼は震災復興のために何かしらの貢献ができると考え始めました。スケートは単なるスポーツではなく、彼にとって使命感を持って取り組むべきものとなったのです。

セルフケア:自己管理の美学

羽生さんはフィギュア界の頂点に立ちながらも、セルフケアの重要性を強調しています。ボディーケア商品を扱うファイテン社とアドバイザリー契約を結び、健康浴シャワーを愛用する彼は、その効果を絶賛しています。「1日を気持ち良く始めるため、そして1日を心地よく終わるために使っています」と語るその姿勢は、スケートに対する彼の真摯な姿勢を物語っています。

フィギュアスケートは、単なる美しいパフォーマンスの披露ではなく、肉体と精神の総合的な管理が求められるスポーツです。羽生さんは、準備段階のケアの重要性について、「それによってパフォーマンスが大きく左右されますし、その後の疲れ方やケガのリスクも軽減できます」と述べています。彼のセルフケアへのこだわりは、まさに自己管理の美学といえるでしょう。

新たなステージ:プロスケーターとしての挑戦

2022年の北京五輪では、羽生さんはクワッドアクセルという未踏の技に挑戦しました。公式練習で痛めた右足首を抱えながらも、「挑戦しきった、自分のプライドを詰め込んだ五輪だった」と語る彼の姿勢は、点数では測れない領域に達したことを示しています。プロへの転向を決意した彼は、「より強くなりたいと思って決断した。プロのアスリートとしてスポーツであるフィギュアスケートを大事にしながら、羽生結弦の理想を求めて頑張っていきたい」と述べています。

そして、30歳の誕生日には、自身が制作・指揮するアイスストーリー第3弾「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd―Echoes of Life―TOUR」が幕を開けます。埼玉から始まるこのツアーは、広島、千葉へと続きます。彼のパフォーマンスは、アリーナに集まる観客を魅了し続けることでしょう。

羽生結弦さんのスケート人生は、まるで一冊の壮大な冒険小説のようです。新たな挑戦を続ける彼の姿勢は、多くの人々に希望と勇気を与え続けます。彼が描く新たなステージは、私たちにどのような感動をもたらしてくれるのでしょうか。私たちは、彼の次なる一歩を楽しみにしています。

[山本 菜々子]