スポーツ
2024年12月08日 06時21分

羽生結弦30歳、新ツアー「Echoes of Life」で新たな旅路をスタート!

「生まれてきて良かった」羽生結弦、30歳の誕生日に新たな旅路を描く

30歳の誕生日を迎えた羽生結弦さんが、埼玉・さいたまスーパーアリーナにて新ツアー「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd “Echoes of Life” TOUR」の幕を開けました。1万4000人のファンが彼の誕生日を祝福し、約2時間50分にわたって繰り広げられた15曲の熱演に酔いしれました。羽生さんは「生まれてきて良かった」と感謝の意を示し、自身の未来に対する希望を語りました。

このツアーは、羽生さんが出演・制作総指揮を務めるアイスストーリーの第3弾であり、人生の旅路や成長をテーマに「命」「生きる」ことの本質を問う物語です。それに加えて、彼は今回のプログラムを「本当に綿密に計算しながら作った」と振り返り、選曲にも強いこだわりを持って挑んだことを明かしました。

年齢はただの数字、羽生結弦の挑戦は続く

フィギュアスケート界において、年齢はしばしばパフォーマンスの低下と結びつけられがちですが、羽生さんにとっては単なる数字に過ぎません。彼は「フィギュアスケート年齢としては劣化するという漠然としたイメージがあったが、野球やサッカーに置き換えて考えてみたら、これからやっと経験や技術の脂が乗ってくる時期」と語ります。

この言葉には、彼がこれまで積み重ねてきた経験と知識を武器に、まだまだ進化を続けるという強い意志が込められています。彼の30代は、まるで熟成したワインのように、深みを増していくことでしょう。

音楽と映像の融合による新たな表現

今回のツアーでは、羽生さんが自ら手掛けた映像と音楽の融合が大きな見どころとなっています。彼は「映画のような映像を多用し、物語性を持たせた」と語り、そのために丸2日以上をかけて撮影を行ったことを明かしました。自らが描いた物語に深く入り込み、自身が主人公として演じることで、観客に新たな感動を提供しています。

選曲においても、クラシカルなものを多く取り入れ、哲学的なテーマを表現しました。ピアノの旋律が流れる中で、彼は「ここは戦いたいところ」「ここは芯を持つべきところ」といった各シーンの意味合いを丁寧に考え抜き、プログラムを構成しました。

進化し続ける羽生結弦の物語

羽生結弦さんの30代は、新たな挑戦と進化の連続となることでしょう。彼は「自分の未来に希望を持って、絶対にチャンスをつかむんだという気持ちを常に持ちながら、練習もトレーニングも本番も臨みたい」と語り、その強い意志を示しました。

彼の言葉には、ただの表現者としてではなく、フィギュアスケーターとしての存在意義を追求し続ける姿勢が伺えます。これまでの経験を糧に、彼の未来はますます輝きを増していくことでしょう。

アイスストーリー第3弾「Echoes of Life」は、さいたまスーパーアリーナでの公演を皮切りに、来年1月には広島、2月には千葉でも開催されます。彼の新たな旅路を目撃する機会を逃さず、その進化を見届けたいものです。

[伊藤 彩花]

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