中島健人主演『知らないカノジョ』、運命の「もしも」を描くラブストーリーが話題に!
中島健人主演『知らないカノジョ』が描く、愛の「もしも」ストーリー
この作品の物語は、人気小説家の神林リク(中島健人)と、夢を諦めたシンガーソングライターの前園ミナミ(milet)が、ある朝突然別の世界に放り出されるところから始まる。リクは一介の文芸誌編集者となり、ミナミは別の人生で天才シンガーソングライターとして成功を収めているのだ。もしも、愛する人との出会いがなかったら?この「もしも」が、観る者の心に深い余韻を残す。
運命の「もしも」に翻弄される主人公たち
この映画は、愛する人との関係が変わってしまった「もしも」の世界で、彼らがどのように自分の人生を再構築し、失った愛を取り戻すために奮闘するのかを描いている。リクが「大スターとイチ編集者」の関係に戸惑いながらも、親友の梶原(桐谷健太)の助けを借りて、ミナミとの再会を果たそうとする姿は、観客の共感を呼ぶだろう。
この作品は、2021年に公開されたフランス映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』を原作として、日本の現代社会にあわせてリメイクされたものだ。監督は『今夜、世界からこの恋が消えても』や『きみの瞳が問いかけている』などで知られる三木孝浩が務めている。
miletの声に心を揺さぶられる主題歌「I still」
主題歌「I still」は、miletが映画のために書き下ろした一曲で、彼女自身が演じるミナミとして歌唱する。miletは、この楽曲について「リクとミナミがどんな世界に行っても心のどこかで繋がっているものがあるからこそ、このような曲が生まれた」と語っている。
中島健人もまた、この楽曲に心を打たれたという。「miletさんが、作品をしっかり読み込んで書かれた大切な楽曲だったので、僕も撮影に臨むにあたって常にこのmiletさんが作った言葉とメロディーを自分の心に纏うようにして撮影期間を過ごすようにしていました」と語る彼の言葉には、miletの音楽が持つ力がいかに大きいかが感じられる。
「I still」は、映画のエモーショナルなシーンでしばしば流れ、リクとミナミの愛の行方を左右する重要なアイテムとなる。映画を観終わった後も、この曲が心に残り、余韻を楽しむ観客も多いだろう。
もしも、人生が変わっていたら?
『知らないカノジョ』は、人生の「もしも」をテーマにしたファンタジックラブストーリーとして、観る者の心を掴む。現実の世界ともう一つの世界の狭間で揺れ動くリクとミナミの姿は、運命の力を感じさせ、愛の本質を考えさせる。
この映画が問いかけるのは、単なる「もしも」ではない。大切な人との時間をどう過ごすか、どのように愛し続けるかという深いテーマである。リクとミナミが、どのようにして自分たちの人生を取り戻し、再び愛し合うことができるのか。彼らの冒険を通じて、観客もまた、愛の力を再確認することになるだろう。
愛をテーマにした映画は数多くあるが、『知らないカノジョ』は、その中でも特に深いメッセージを内包している。愛する人と一緒に観ることで、より一層その意味が深まる作品だと言える。リクとミナミの物語が、観る者の心にどのような影響を与えるのか。公開される日が待ち遠しい。
[松本 亮太]