新春ドラマ「スロウトレイン」の家族愛が心に響く!土井裕泰×野木亜紀子の豪華タッグが描く新たな感動
新春ドラマ「スロウトレイン」で描かれる家族の絆と個性の化学反応
「スロウトレイン」は、家族の絆を軸にしたストーリーです。演出を手がけるのは、映画「花束みたいな恋をした」で知られる土井裕泰さん、脚本は「アンナチュラル」「MIU404」などで評価の高い野木亜紀子さんが担当しています。これだけでも期待が高まりますが、さらに出演者たちの役作りに対する熱意が、このドラマを一層特別なものにしています。
年女の抱負とドラマのテーマの共鳴
松たか子さんと多部未華子さんは、来年の巳年が彼女たちにとって「年女」となることを意識し、根気強く生きることを抱負に挙げています。松さんは「根気強く物を整理したい」と語り、これがドラマのテーマと見事に響き合います。彼女の演じる長女・葉子は、家族を支える役割を担い、彼女自身の人生の整理と向き合うことになります。
一方、多部さんの演じる都子は自由奔放な性格で、職を転々としながらも自分の芯を持つキャラクターです。「フラフラしていても、心の中には曲げられない芯がある」と多部さんは語り、彼女もまた、「年女」の抱負に従い、自分自身を見つめ直すことになります。
個性豊かなキャラクターたちの共演
松たか子さん、多部未華子さんに加え、松坂桃李さんが演じる弟・潮は、家事全般を担当するという役柄で、「姉と妹に挟まれて育った自分には全く違和感がなかった」と語ります。彼のプライベートでも姉妹に囲まれて育った経験が、役に自然と馴染む結果を生み出しました。
星野源さんが演じる人気作家・百目鬼見は、葉子に依存するキャラクターとして、彼自身の孤独感と対峙します。彼は「演じていて居心地の良さを感じた」と語り、役としてではなく、自身の一部として自然体で演技をしたことを明かします。
そして、日本のドラマに初挑戦するチュ・ジョンヒョクさんは、飲食関連の投資会社で働く青年オ・ユンスを演じます。彼は日本語を学ぶ努力を惜しまず、作品に誠実に向き合ったことで、多部未華子さんから「本当に誠実だ」と絶賛されました。
ドラマ制作の裏側と出演者の素顔
制作発表会見では、出演者たちがそれぞれの役柄についてのエピソードを披露しました。松たか子さんは、野木亜紀子さんの脚本に対する感動を語り、「しっかりした役を演じることができるのか心配だったが、ラッキーだと思った」とのコメントを残しました。
また、松坂桃李さんと多部未華子さんの兄妹のやり取りが、まるで本当の家族のように自然であることも話題に。多部さんは「松坂さんを雑に扱う役が楽しかった」と笑いを誘いましたが、松坂さんも「居心地が良かった」と笑顔を見せ、会場を和ませました。
星野源さんは撮影現場の温かさについて、「幸せな現場だった」と語り、彼の演じる百目鬼見が持つ孤独感が自身と重なる部分があることを明かしました。彼の役作りに対するアプローチは、まるで長年の友人と再会したかのような自然体で、視聴者にもその親近感が伝わることでしょう。
そして、チュ・ジョンヒョクさんは、初めての日本語のセリフに挑戦した苦労を語り、撮影現場での心温まるエピソードを披露しました。彼の真摯な姿勢と努力が、ドラマの中でどのように反映されているのか楽しみです。
家族の形を問い直す「スロウトレイン」
「スロウトレイン」は、家族という普遍的なテーマを扱いながらも、それぞれのキャラクターが持つ独自の個性と人生観が交錯する中で、視聴者に新たなる視点を提供します。物語は、都子の突然の韓国行き宣言をきっかけに、姉弟それぞれの人生の分岐点を描きます。彼らがどのように「3人での幸せ」から「それぞれの幸せ」へと向き合っていくのか、その過程が視聴者に感動と共感を呼ぶことでしょう。
新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」は、視聴者にとって家族のあり方を再考する良い機会となるはずです。笑いあり、涙ありのストーリーが、年明け早々の心に温かさをもたらしてくれるに違いありません。巳年にちなんだ年女の抱負とともに、家族の絆を深めるこの物語は、新たな一年の始まりにぴったりな贈り物となることでしょう。
[中村 翔平]