「ババンババンバンバンパイア」:昭和の名曲が令和に蘇る!
「ババンババンバンバンパイア」と「いい湯だな」:昭和の名曲が現代のスクリーンで再び息を吹き返す
2025年のバレンタインデーに公開が予定されている映画「ババンババンバンバンパイア」は、銭湯を舞台にした異色のラブコメディーだ。主演の吉沢亮が演じる森蘭丸は、450年の時を生きるバンパイアでありながら、何とも奇妙なことに、老舗銭湯「こいの湯」で働いている。彼の狙いは、純潔を守る18歳の跡取り息子・立野李仁の「究極の味わい」である「18歳童貞の血」だ。このユニークな設定が、観客を笑いの渦に巻き込むことは間違いない。
「いい湯だな」が令和の時代に再び輝く
この映画の主題歌として、imaseがカバーした「いい湯だな 2025 imase × mabanua MIX」が選ばれたことは、昭和の名曲が令和にどのように生まれ変わるかという期待を一層高めている。「いい湯だな」はザ・ドリフターズによって広く知られるようになった楽曲で、そのコミカルな歌詞と親しみやすいメロディーは、長い間日本人の心を捉えてきた。今回のカバーでは、mabanuaとのコラボレーションにより、昔ながらの温かさに加えてラップの要素を取り入れ、今っぽさを演出している。
imaseは、「令和っぽさを感じさせるアレンジにしていただき、自分もラップっぽい歌詞を書きました。昔ながらの良さと今っぽさが融合した楽曲になっていて、個人的に全体的に気に入っている」とコメントしている。この新しいアレンジは、銭湯というリラックスした雰囲気を持つ舞台にぴったりで、映画のエンドロールで流れるときに観客を温かい湯船に浸ったような心地よさに誘うだろう。
愛と誤解、そして銭湯でのバトル
映画「ババンババンバンバンパイア」のストーリーは、バンパイアと人間の恋の三角関係を描いたコメディーで、誤解と勘違いの連続だ。李仁の初恋の相手である葵は、実はバンパイアオタクで、蘭丸がバンパイアであることに気づいてしまう。彼女は蘭丸に恋心を抱き、蘭丸は彼女が李仁に近づくのを阻止しようとするが、李仁は蘭丸を恋のライバルと勘違いするという、どこかほのぼのとした展開が続く。
さらに、蘭丸の兄・長可やバンパイアハンターと化した李仁の担任教師が加わり、物語はさらなる混沌を迎える。これらのキャラクターが織りなす複雑な人間関係は、笑いと涙を誘うだけでなく、観客に人間の感情の多様さを実感させる。
昭和の名曲がもたらす新たな可能性
「いい湯だな」のような昭和の名曲が現代の文化に再び登場することは、単なる懐古趣味に留まらない。時代を超えて受け継がれてきたメロディーやリズムが、新しい解釈とともに再び日の目を見ることで、世代を超えた共感を生む可能性を秘めている。特に、現代の若者にとっては、昭和の音楽が新鮮に映ることもあるだろう。
この映画の公開によって、「いい湯だな」は新たなファン層を獲得し、昭和の音楽が持つ普遍的な魅力を改めて証明することとなるかもしれない。令和の時代においても、音楽は人々を結びつけ、心を解放する力を持ち続ける。
バンパイアと銭湯という一見不釣り合いな組み合わせが、どう物語を紡ぎ、どのように観客の心を掴むのか、映画の公開が待ち遠しい。そして、そのエンドロールで流れる「いい湯だな 2025 imase × mabanua MIX」が、どのように観客を包み込むのかも楽しみの一つだ。現代のスクリーンで新たな命を吹き込まれた名曲が、どのように人々の心を温めるのか、期待が高まるばかりである。
[伊藤 彩花]