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2024年12月12日 17時21分

NTTのIOWN構想で未来を体験!子どもたちが挑むロボットプログラミング

未来を切り開く光の道筋:NTTのIOWN構想と子どもたちの新たな冒険

技術の進化は時として魔法のように感じられるものですが、NTTが推進する次世代通信基盤「IOWN」には、まさにその魔法の片鱗が見え隠れしています。このIOWNを体験するためのユニークなイベントが、2025年1月11日に東京と大阪で開催されます。子どもたちがロボットプログラミングを学びながら、IOWNの技術を実際に体感するこのイベントは、未来のテクノロジーがどのように日常生活に取り入れられるかを考える絶好の機会となるでしょう。

今回のイベントの主役となるのは、株式会社e-craftが開発したプログラミングロボット「embot(エムボット)」です。子どもたちは、このダンボールでできたかわいらしいロボットを使って、遠隔地からでもリアルタイムで制御できるという驚きの体験をします。IOWNによる超低遅延の通信技術を駆使することで、まるで隣にいるかのように大阪から東京のロボットを操作できるのです。これは、まさに「瞬間移動」が現実のものになったような体験です。

NTTグループは、このイベントを通じて、子どもたちに未来の通信技術の可能性を見せたいと考えています。そして、IOWNの一部である「All-Photonics Network(APN)」は、光技術を駆使し、通信の速度と容量を飛躍的に向上させる鍵となるものです。これにより、従来のネットワークでは考えられなかったような新しいサービスやアプリケーションが実現可能になるでしょう。

光の道を広げる新たな技術革新

さて、NTTと北海道大学が共同で開発した光ファイバー技術についても触れずにはいられません。この技術は、1本の光ファイバーで10倍以上の大容量化を実現するというものです。まるで細い道を広いハイウェイに変えるようなこの技術は、光ファイバーの多重度を飛躍的に向上させることを可能にします。

この新技術は、従来の光ファイバーの細さを維持しつつ、空間多重度を大幅に増やすことを可能にします。具体的には、マルチモード光ファイバーと結合型マルチコア光ファイバーを組み合わせることで、光信号間の完全な結合を実現しました。これにより、一つのコアで複数の光モードを伝送し、さらには異なるコア間でも光信号を結合することができるようになったのです。

この技術の素晴らしい点は、光ファイバーの細さを活かしながら大容量化を実現できることです。まるでスリムなスマートフォンが、無限の情報を持ち運ぶことができるように、光ファイバーもこれからはますます多くの情報を伝えることができるようになるでしょう。

未来への橋渡し—技術と教育の融合

このように、NTTが推進するIOWN構想と新たな光ファイバー技術は、未来の通信の形を大きく変える可能性を秘めています。この技術革新は、今後のデジタル社会において、通信インフラの基盤となることでしょう。しかし、その実現には、次世代を担う若者たちの理解と関心が不可欠です。

今回のイベントでは、小中学生が実際に体験し、学ぶことで、技術と教育が融合する新たなステージを提供しています。子どもたちは、ただ技術を学ぶだけでなく、それをどのように活用し、未来を創造するかを考える機会を得るのです。

このような取り組みは、未来のエンジニアや科学者を育てるための第一歩であり、また、我々が直面する様々な社会的課題への創造的な解決策を見出すための鍵となるでしょう。彼らが将来、どのような技術革新を生み出すのか、期待せずにはいられません。

技術革新が私たちの生活をどのように変えていくのか、その一端を垣間見ることができるこのイベント。未来の通信技術を体験し、子どもたちがどのようにその可能性を広げていくのか、今から楽しみで仕方ありません。技術と教育が交差するこの場所で、新たな未来が幕を開けるのです。

[田中 誠]

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