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2024年12月13日 12時21分

料理界の巨星、服部幸應さんに惜別の声が続々!「料理の鉄人」の影響力を振り返る

料理界の巨星、服部幸應さんの別れを惜しむ声

10月13日、東京で行われた料理評論家・服部幸應さん(享年78)の合同葬には、料理界を代表する多くの著名人が参列し、彼の功績と人柄に敬意を表しました。これほどの人々を引き寄せる服部さんの影響力は、まさに「料理界の巨星」と呼ぶにふさわしいものでした。

服部さんは、ただの料理評論家ではありません。彼の活動は、テレビの枠を超え、食育の普及にも尽力するなど、広範にわたるものでした。フジテレビの人気番組「料理の鉄人」での解説者としての姿勢はもちろん、挑戦者としてもその実力を発揮しました。彼の解説は、番組を観る視聴者にとっても、料理人たちにとっても、貴重な導きの灯台でした。

パティシエ・鎧塚俊彦氏が語る「家族ぐるみの付き合い」

パティシエの鎧塚俊彦氏は、服部さんとの20年以上にわたる親交を振り返り、「結婚式にも参列してくださった。夫婦でよくしてもらった」と感謝の意を示しました。鎧塚氏にとって、服部さんはただの仕事上の仲間ではなく、家族のような存在だったのでしょう。彼の妻であった川島なお美さんとも家族ぐるみの付き合いがあったことは、服部さんの人間味あふれる一面を物語っています。料理界の関係者も、服部さんの寛大さや温かさに触れることで、心の栄養を得ていたのかもしれません。

鎧塚氏は、「素晴らしい道を切り開いてもらった。微力ですが僕たちが頑張ります」と、服部さんのイズムを引き継ぐ決意を新たにしました。これは、単なる友人としての誓いではなく、料理人としての重要な使命感を感じさせる言葉です。

「フレンチの鉄人」坂井宏行氏の弔辞に見る友情と敬意

また、「フレンチの鉄人」こと坂井宏行氏は、服部さんとの最後の共演を振り返り、「僕より先にいくとは」と、別れを惜しむ言葉を述べました。坂井氏は、料理の鉄人での共演を通じて、服部さんとの熱いライバル関係を築いてきたことを語り、「やっぱり凄い人だな」と、彼の多方面での功績を称賛しました。

坂井氏の言葉からは、服部さんへの友情と尊敬がにじみ出ています。彼の弔辞は、料理界の未来を背負う後進たちへのメッセージとも取れます。服部さんのように、挑戦を恐れずに新しいことに取り組む姿勢が、料理界をさらに発展させていくのだという思いが伝わってきます。

シンプルな祭壇に込められた深い思い

合同葬の祭壇は、白のトルコ桔梗、胡蝶蘭、赤のバラなど約1万本の花でシンプルに彩られました。このシンプルさには、彼の人生がいかに誠実で、無駄がなく、まっすぐであったかを象徴する意味が込められているようです。旭日小綬章の賞状や、小泉純一郎元首相から贈られた「食育のすすめ」の額縁など、数々の功績を示す品々が飾られ、彼の多様な業績を振り返ることができました。

服部さんは料理界において、ただの評論家にとどまらず、食育の普及にも貢献しました。彼の活動は、栄養教育を通じて未来の子供たちに健康的な食生活を伝えるという、料理人としての枠を超えたものでした。彼の業績は、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

料理界の巨星が去った今、その空いた席を埋めるのは容易なことではありません。しかし、彼のイズムを受け継ぐ多くの料理人たちが、服部さんの精神を胸に、新たな道を切り開いていくことでしょう。料理は命の源であり、彼が残した「食」の重要性についてのメッセージは、これからも色褪せることはありません。

[佐藤 健一]

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