テオスカー・ヘルナンデス、ドジャース残留交渉難航!ブルージェイズ復帰の可能性も
大谷翔平の盟友テオスカー・ヘルナンデス、ドジャース残留交渉の行方は?
テオスカー・ヘルナンデスのドジャースとの再契約交渉は、まるでカリフォルニアの渋滞のように進まない。彼は大谷翔平の盟友として知られ、ドジャースの優勝に貢献した立役者だ。しかし、その交渉は平均年俸と契約金をめぐって難航している。現地メディアの「ドジャース・ネイション」によれば、ドジャースは年俸後払いを提案したが、ヘルナンデスはこれを拒否。彼の希望する契約額は4年で8000万ドル(約122億円)とされ、この条件での合意には至っていない。
そんな中、古巣のトロント・ブルージェイズがヘルナンデスの獲得に乗り出した。ブルージェイズは打線強化を急務としており、ヘルナンデスの復帰を目指している。彼の古巣での活躍はファンにとっても記憶に新しく、その復帰はブルージェイズの打線を活性化させる可能性がある。
メッツのソト契約が引き起こす波紋
一方で、メジャーリーグ全体ではフアン・ソトのメッツ移籍が大きな話題を呼んでいる。ソトは15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)というメガ契約を結び、プロスポーツ史上最高額を更新した。この巨額契約は、ドジャースと大谷翔平が交わした契約の記録をわずか1年で塗り替えた。
しかし、ソトの契約には疑問を呈する声も少なくない。ESPNの元スポーツキャスター、ダン・パトリック氏は、自身のチャンネルで「ソトより大谷を選ぶ」と断言。彼の論拠は大谷の二刀流としての稀有な価値と、彼がもたらす国際的な市場の魅力だ。大谷はまさに「ユニコーン」と称賛され、ソトの契約がその価値に見合うかどうかは依然として議論の的となっている。
ドジャースの選択肢と未来
ソトを獲得できなかったドジャースは、ヘルナンデスとの再契約に全力を注ぐことができる。専門メディア『Dodgers way』は、ソトを逃したことでヘルナンデスとの関係が不安定に見えるとしながらも、ドジャースには再契約するための十分な予算があると報じている。
ヘルナンデスは、33本塁打を放った今季の活躍により、自身の価値を証明した。彼の打撃力は、ドジャースの優勝を支える重要な要素となっており、チームとしても彼を引き留めることは重要だ。一方で、ブルージェイズが本格的に彼の獲得に動き出していることから、ドジャースは条件面での譲歩が必要となるかもしれない。
ドジャースの編成本部長アンドリュー・フリードマンは、「ヘルナンデスが他球団と契約することになったとしても、彼の成功を祈るしかない」と述べ、交渉の厳しさを示唆している。ドジャースの打線を強化するためには、ヘルナンデスの存在は欠かせないが、彼が他の選択肢を選ぶ可能性も否定できない。
ブルージェイズの野望と再起
ブルージェイズは、ヘルナンデスを再び迎えることで、自チームの打線を強化しようとしている。彼の復帰は、ウラジミール・ゲレーロ・Jr.といった強打者との相乗効果を生み出し、チームのパワー不足を補うことが期待されている。ブルージェイズは、かつてのファンの批判を払拭し、新たな時代を切り開くために、彼の獲得に乗り出すだろう。
[山本 菜々子]