NHK朝ドラ「おむすび」が描く現代社会!橋本環奈が挑む新たな試練
「おむすび」:平成青春グラフィティが描く現代社会の縮図
NHKの連続テレビ小説「おむすび」は、平成元年生まれのヒロイン・米田結を通して、現代社会における人間関係や働き方の変化を描く作品です。主演は橋本環奈が務め、彼女の演じる結は、栄養士として人々の健康を支え、心と未来を結んでいく物語が展開されます。12月16日放送の第56回は、結が新たに星河電器の社員食堂で働き始めるエピソードが描かれます。
栄養士としての第一歩:職場での試練と葛藤
「おむすび」の第56回では、結が社員食堂に初出勤するも、リーダーの立川から栄養士としての参加を拒否される場面があります。立川の「栄養士なんかいらない」という冷たい一言は、結にとって初めての大きな壁です。これは単なるドラマ上の出来事ではなく、現代社会においても新しい職場における挑戦や、受け入れられない苦悩を象徴しています。
一方で、結の恋人である翔也が所属する野球部には、新たな強打者が加入し、翔也に厳しい目が向けられます。彼の立場が揺らぐ中、結もまた自分の立場を確立するために奮闘します。この二人の状況は、視聴者に対して「働くとは何か」という根本的な問いを投げかけます。結が直面する困難は、視聴者自身が日々の仕事や人間関係の中で経験する葛藤に通じるものがあります。
平成から令和への架け橋:時代の変化とともに
「おむすび」は平成から令和へと続く時代の変化を背景に、人々の生活や価値観の移り変わりを描きます。平成時代の「ギャル魂」を持った結が、令和の現代社会でどのように適応していくのかは、視聴者にとっても興味深いテーマです。彼女のもつ明るさとたくましさは、どんな困難も乗り越えていく力を象徴しており、視聴者に勇気を与えてくれます。
「おむすび」が描く多様な働き方と未来
「おむすび」は、ただの青春ドラマではなく、現代社会における多様な働き方や価値観を反映しています。結が栄養士としての役割を果たすのは単なる職業選択ではなく、人々の健康を支える重要な役割です。この視点から見ると、彼女が経験する職場での試練や成長は、働き方改革やSDGs(持続可能な開発目標)に通じるテーマとも言えるでしょう。
さらに、今作のテーマソングにはB’zの「イルミネーション」が起用され、語りをリリー・フランキーが務めるなど、音楽やナレーションも作品の魅力を引き立てています。彼らの存在は、物語に色彩を加え、視聴者の心に響くメッセージを届けているのです。
[田中 誠]