IT
2024年12月15日 11時20分

ソシエテ・ジェネラルとソラナがブロックチェーン革命!XRP Ledgerで新たな挑戦

ブロックチェーン革命の舞台裏:ソシエテ・ジェネラルとソラナの新たな挑戦

フランスの金融界における新たな動きが、デジタル経済の進化を加速させています。仏銀大手のソシエテ・ジェネラルは、フランス銀行との間でブロックチェーンを利用したレポ取引を実施し、ユーロ圏の中央銀行とトークン化取引を初めて成功裏に完了しました。この試みは、ブロックチェーンの新しい可能性を探索する試金石となり、銀行間のリファイナンス業務を直接行う技術的可能性を示す重要な一歩です。

この取引は、SG Forgeが2020年にイーサリアムブロックチェーン上で発行した債券を担保とし、フランス銀行がDL3Sブロックチェーン上で発行したCBDCと交換する形式で行われました。CBDC(中央銀行デジタル通貨)は、デジタル金融証券の流動性を向上させる可能性を秘めており、特にクロスボーダー決済の改善に寄与することが期待されています。

ステーブルコイン「EURCV」の多様化とXRP Ledgerへの展開

一方で、ソシエテ・ジェネラルの暗号資産部門であるSG Forgeは、ユーロ建てのステーブルコイン「EUR CoinVertible(EURCV)」をXRP Ledger(XRPL)に展開する計画を発表しました。これにより、EURCVはイーサリアム、ソラナ、そして新たにXRPLの3つのブロックチェーンにまたがることとなります。この動きは、ステーブルコインの流動性と決済の迅速化を図る戦略の一環です。

リップル社のマルクス・インファンガー上級副社長は、このステーブルコインの導入が国際決済における信頼性と効率性を高めると期待を寄せています。XRP Ledgerはその高い処理能力とスケーラビリティで知られ、特にシームレスな決済が求められる国際的な金融取引に適しています。

ソラナへの投資と新たな金融エコシステムの構築

さらに、米投資会社ヴァルキリー・インベストメンツの元CEOリア・ウォルド氏が率いるソル・ストラテジーズが、ソラナエコシステム内でのバリデーターを購入しました。この買収は、ソラナのバリデーターに大きく投資し、ステーキング報酬やソラナベースのプロジェクトへのエクスポージャーを提供する戦略の一環です。ソラナは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンのセキュリティを維持するための重要な役割を果たすバリデーターを通じて、信頼性の高いネットワークを構築しています。

ソル・ストラテジーズは、ソラナのバリデーターだけでなく、スイ、モナド、アーチのバリデーターも購入しました。これにより、同社はソラナのステーキング能力を大幅に拡大し、次世代ブロックチェーンとしてのソラナの評価を強化しています。ソラナは、金融機関の間で高まる関心を集めており、フランクリン・テンプルトンやシティバンク、ソシエテ・ジェネラルなどがソラナベースの新規プロジェクトに取り組む姿勢を示しています。

未来を見据えたブロックチェーン技術の展望

これらの動きは、ブロックチェーン技術に対する金融業界の関心の高まりを反映しています。特に、ユーロ圏におけるブロックチェーンと中央銀行デジタル通貨の組み合わせは、未来の金融インフラを形作る可能性を秘めています。ステーブルコインの多様化とバリデーターの拡充により、ブロックチェーン技術はより広範な金融システムの一部となりつつあります。

[中村 翔平]

タグ
#ステーブルコイン
#ソラナ
#ブロックチェーン