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2024年12月15日 16時10分

倉本聰氏が語る「間」とユニークな食の冒険!Xで話題沸騰中!

脚本家・倉本聰氏のユニークな人生観:間と食を通じて見えるもの

倉本聰氏、89歳にして今なお日本の演劇界に影響を与え続けるこの名脚本家が、TBSの「人生最高レストラン」に出演し、彼の人生におけるユニークなエピソードを語った。倉本氏はその豊かな経験と抜群のユーモアで、視聴者を魅了し続けている。

東大卒の肩書を持ちながらも、彼は大学に足を運ぶことが少なかったと語る。倉本氏の言葉によれば、「赤門をくぐったのは入学式と卒業式の時だけ」だったそうだ。彼にとって大学生活は、教室で講義を受けるよりも、街中で人々の会話を観察することに価値があった。彼は喫茶店でアベックの会話を聞き、そこで「セリフの半分以上は間なんだ」と気づいたという。この「間」という概念が、彼の脚本における独特のリズムを生み出しているのだろう。

この「間」に対するこだわりは、彼の作品におけるキャラクターのリアリティを際立たせている。例えば、彼の代表作「北の国から」では、登場人物たちの会話においても、日常の何気ない間が深い感情を伝える役割を果たしている。彼の作品の中で、視聴者はただのセリフ以上のものを感じ取ることができるのだ。

驚愕の味覚:納豆牛乳茶漬けとカラスミの誤解

倉本氏の人生は、食に対するユニークなアプローチにも表れている。中島みゆき氏から紹介された「納豆牛乳茶漬け」は、まるでドリアのような味がするといってスタジオを驚かせた。納豆の粘り気と牛乳のまろやかさが、意外にも絶妙なハーモニーを生むという。これを聞いた視聴者の多くは、「絶対に試してみようとは思わない」と思うかもしれないが、倉本氏にとっては、そんな奇抜な組み合わせが日常の一部なのだ。

また、彼の食にまつわるエピソードは、大原麗子氏から送られてきたカラスミに関するドタバタ劇でも表現される。作品に集中するあまり、誤ってカラスミを「アラスミ」と読み違え、冷蔵庫を開けたら石鹸が入っていたという大失敗は、彼の人間味を感じさせる。富良野ではカラスミを手に入れることができず、不機嫌なまま一日を過ごしたという。

このエピソードは、彼の仕事に対するストイックさと、時にそれが引き起こす人間味あふれる失敗を象徴している。彼の脚本においても、キャラクターたちは時に不完全で、間違いを犯す。しかし、それこそが観客に親しみを感じさせる要因となっているのだ。

倉本聰氏の人生哲学:日常の中にあるドラマ

倉本氏の人生観は、彼の作品にも色濃く反映されている。彼は、日常の中に潜むドラマを掘り起こし、それを丁寧に描くことを得意としている。彼の作品に登場するキャラクターたちは、華やかさよりもリアリティを追求しており、それが視聴者にとっての共感を呼ぶのだ。

彼の「間」に対するこだわりや、意外な食の組み合わせに対する冒険心は、彼自身の人生そのものを映し出している。人間同士の交流や、日常の中にある小さな発見を大切にする彼の姿勢は、現代の忙しい生活の中で忘れがちな大切なものを思い出させてくれる。

このように、倉本氏の人生と作品は、どちらも彼の独特の視点から生まれた宝物のようなものである。彼の語るエピソードは、ユーモアと深い洞察に満ちており、私たちに多くのことを教えてくれる。倉本氏の人生そのものが、まるで一つの大きなドラマのように感じられるのは、彼が常に日常の中にある特別な瞬間を見逃さないからに違いない。

[松本 亮太]

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