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2024年12月15日 17時10分

「光る君へ」最終回イベントで平安時代への憧れが再燃!吉高由里子と柄本佑が魅せた熱狂の瞬間

光る君への熱狂、その裏にある平安時代への憧憬

NHK大河ドラマ「光る君へ」が最終回を迎えるにあたり、滋賀県大津市で行われた「最終回パブリックビューイング&トークショーin大津」はまさにファンによる一大イベントとなった。主演の吉高由里子さんと、共演者の柄本佑さんが登場したこのイベントは、まるで披露宴のような盛り上がりを見せ、約950人の観客がその熱気に包まれた。2万6000人以上の応募者から選ばれたラッキーな観客たちは、28倍の倍率を突破してこの場に立ち会うことができたのだ。

このイベントは、単なるドラマの最終回のお祝いにとどまらず、日本人の心の中に宿る平安時代への憧れを改めて浮き彫りにした。吉高さんが演じた紫式部こと「まひろ」と、柄本さんが演じた藤原道長が織りなす物語は、ただの歴史ドラマではなく、現代の私たちが忘れかけている何かを呼び覚ます存在だったのだろう。

平安時代の優雅さと現代の熱狂

平安時代は、貴族文化が華開いた時代として知られている。その時代背景を受けた「光る君へ」は、まさにその優雅さを現代に蘇らせた。特に、吉高さんが「琵琶湖を進む舟の上で琵琶を弾く」というシーンは、ドラマのクライマックスの一つとして視聴者に強烈な印象を与えた。滋賀県でのロケーション撮影は、単なる舞台設定を超え、視聴者を平安時代の世界へと誘う役割を果たした。

石山寺を訪れた吉高さんと柄本さんは、地元の人々からも「まひろ~」「みちなが~」と役名で呼ばれるほどに、その世界観が視聴者に深く染み込んでいることを実感した。「まるでドラマのセットのよう」と柄本さんが語る石山寺での時間は、ただの観光地訪問ではなく、過去と現在が交錯する特別な体験だったに違いない。

吉高由里子と柄本佑、共に築いた物語の絆

ドラマの撮影は1年半にも及び、その長い期間を通じて形成されたキャスト間の絆は、作品に深みを与えた。吉高さんは「藤原道長役が佑君で本当に良かったし、私が“まひろ”でいられたのも佑君のおかげだと感謝しています」と、共演者としての柄本さんへの感謝の気持ちを語った。

柄本さんも「吉高さんのお芝居は、反射してくる感覚が演じていてもすごく楽しくて、自分もいつも穏やかで豊かな気持ちでいられました」と、吉高さんとの共演を振り返った。二人の間で築かれた信頼関係は、ドラマの中でもそのまま視聴者に伝わり、物語の中に息づくキャラクターたちへの共感を生んだ。

熱狂の中で見つめ直す日本の文化

「光る君へ」は、単なる歴史ドラマの枠を超えて、日本文化の奥深さを再認識させる作品となった。紫式部が生み出した『源氏物語』は、世界最古の女性による小説とされ、日本文学の礎を築いたものである。このドラマを通じて、多くの視聴者がその時代の文化や歴史に興味を持ち、改めて日本のルーツを見つめ直すきっかけとなったのではないだろうか。

最終回を迎えたこの日、吉高さんが「披露宴みたい」と語ったように、会場は一体感に包まれていた。これは単なるドラマの最終話を見届ける場ではなく、視聴者とキャストが一つの物語を共に歩み、感じた時間の総決算だったのだ。

このように、「光る君へ」は、過去と現在をつなぐ架け橋として、多くの人々の心に残る作品となった。日本の歴史と文化を再評価する流れは、今後ますます広がっていくに違いない。ドラマが終わっても、その余韻はこれからも続いていくのだろう。

[中村 翔平]

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