ブルガリの進化が止まらない!香り・ホスピタリティ・料理で新たな価値を創出
ブルガリの多面的な進化:香り、ホスピタリティ、そして料理
ブルガリ(BVLGARI)と聞くと、真っ先に思い浮かぶのはきらびやかなジュエリーでしょう。しかし、ブルガリはその輝かしい宝石の世界を超えて、香りのアートやホスピタリティ、料理の分野でもその名を高めています。特に最近では、新宿高島屋にオープンした「ブルガリ アレーグラ」の常設コーナーが話題を呼んでいます。このコーナーは、ブルガリが提案する香りのパーソナライゼーションを堪能できる場所です。
香りの魔術:新宿高島屋でのアレーグラ体験
「ブルガリ アレーグラ」は、地中海のライフスタイルを象徴する10種類のオードパルファムと、シングルノートのマグニファイングエッセンス8種類から成り立っています。これらを組み合わせることで、無限の香りのバリエーションが楽しめます。世界的に名高い調香師ジャック・キャヴァリエが手掛けたこのシリーズは、カラフルなカボションカットのボトルが目を引きます。香りのパーソナライゼーションは、ブルガリが提供するフレグランスの新たな魅力であり、顧客はまるで自分だけのオリジナルジュエリーを創り上げるような感覚を味わえます。
ブルガリは、これまでポップアップストアやECサイトを通じてアレーグラを販売していましたが、今回の常設コーナーはファンの声に応える形で実現しました。特別なトレーニングを受けたカウンセラーによるカウンセリングを通じて、顧客はゆったりと香りの世界に浸ることができます。価格も5万円からという高級ラインながら、まとめ買いをする顧客が多いのも特徴です。新宿高島屋では限定キャンドルも先行販売され、贅沢な香りのアート・オブ・リビングを提案しています。
ホスピタリティの頂点へ:ブルガリホテルの快進撃
そんなブルガリが、香りだけでなくホスピタリティの分野でもトップクラスの評価を受けています。ラグジュアリー・トラベル・インテリジェンス(LTI)が発表した2024年の高級ホテルチェーンランキングで、ブルガリは僅差で2位にランクインしました。1位はマンダリン・オリエンタルで、その背後に迫るブルガリの存在感は一層増しています。
LTIのランキングは、運営力やブランド力、スタッフの質など130項目に基づいて算出されています。これらの点で評価を得たブルガリは、ジュエリーの世界だけでなく、ホスピタリティの分野でもそのイメージを強固なものにしています。これは、ブルガリがジュエリーのような特別な体験を宿泊客に提供することを目指していることの証です。
料理の芸術:ルカ・ファンティンの挑戦
ファンティンは、13歳で料理人を志し、イタリアやスペイン、日本で修行を積んできました。特に日本料理の影響は大きく、彼の料理哲学に深く根付いています。日本の四季折々の食材を求めて全国を巡り、その滋味深さを引き出すことに情熱を注いでいます。彼の料理は、見た目の美しさよりも味わいの奥深さを重視し、控え目な美しさを追求しています。
「イル・リストランテ」は、名店がひしめく銀座の中でも特異な存在です。今年はファンティンの就任15周年を記念して、世界的なシェフとのコラボイベント「フォーハンズ」を開催しました。異なる文化や調理法を組み合わせ、新たな味覚の発見を提供することは、ファンティンの探究心の表れです。
このように、ブルガリは香り、ホスピタリティ、料理の各分野で新たな価値を創出し続けています。ジュエリーの枠を超えた、ブルガリの多面的な魅力は、今後もさらなる進化を遂げていくことでしょう。
[山本 菜々子]