経済
2024年12月16日 18時30分

マツダCX-80がオートカラーアウォード2024でグランプリ受賞!環境と美の新たなステージへ

マツダCX-80の栄光と進化:オートカラーアウォード2024への道

マツダの新型SUV、CX-80が「オートカラーアウォード2024」でグランプリを受賞したことが、業界内外で大きな話題となっている。受賞の理由は、その美しい「メルティングカッパーメタリック」外装色と「ブラック」内装の絶妙な組み合わせにある。銅のように温かみを持ちながらも、洗練されたメタリックの輝きが、見る者を魅了する。この色の組み合わせは、マツダの「カラーも造形の一部」という哲学を体現している。

この受賞は単なる色合いの美しさ以上のものを示している。マツダは独自の「アクアテック塗装技術」を用い、環境負荷を抑えつつ高品質な塗装を実現している。この技術は、CO2と揮発性有機化合物(VOC)の排出を削減し、同時に塗装の耐久性を向上させる。つまり、CX-80は美しさと環境意識を兼ね備えた車なのだ。

CX-80開発の舞台裏:CX-60からの学び

CX-80は、マツダのラージ商品群の新たな挑戦として、CX-60から多くを学び、改善を重ねてきた。CX-60は直6エンジンとFRプラットフォームを備えた意欲作だったが、乗り心地や車内の静粛性(NVH)において改善の余地があると指摘されていた。CX-80では、このフィードバックを真摯に受け止め、サスペンションのチューニングを細部まで見直すことで、より快適な乗り心地を提供することに成功した。

特に、リアコイルスプリングのばねレートを下げることで、乗り心地が劇的に改善された。さらに、ウレタン製バンプストッパーの短縮により、突起を乗り越えた際の衝撃が軽減され、乗員に伝わる不快な振動が抑えられている。これらの調整により、CX-80は長時間のドライブでも快適に過ごせるSUVとしての地位を確立した。

デザインの追求と共創の力

CX-80のデザインは、渡邉瑞希氏と堤遥加氏をはじめとするデザインチームの努力の結晶だ。彼らは「カッパーの新しい表現」を追求し、内外装のコーディネートを完璧に仕上げた。その過程で、クリエイターと技術者が価値観を共有し、共創を重ねたことも、受賞の大きな要因となっている。デザインだけでなく、技術的な側面でもチーム全体が一丸となって取り組んだ結果、CX-80は単なる車を超えた芸術作品とも言える仕上がりを見せている。

未来を見据えた環境意識

マツダのデザイン哲学には、環境への配慮が深く根付いている。CX-80で採用された「アクアテック塗装」は、その象徴とも言える技術だ。環境負荷を最小限に抑えたこの技術は、未来の自動車デザインにおけるスタンダードとなる可能性を秘めている。美しさと環境配慮が両立する時代が、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。

CX-80の成功は、単に高性能と美しいデザインだけでなく、環境に優しい技術を採用することで可能になった。このような取り組みが、今後の自動車業界全体にどのような影響を及ぼすのか、非常に興味深いところである。マツダが描く未来のビジョンは、単なる移動手段を超えた、持続可能な美しさを提供することにあるのだろう。

CX-80は、マツダの技術とデザインにおける次なるステージを示している。市場の声を聞き、デザインと技術を融合させたこの車は、きっと多くのドライバーに新たな体験を提供するに違いない。車の未来がどこへ向かうのか、その一端を垣間見ることができるのではないだろうか。

[高橋 悠真]

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