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2024年12月16日 23時40分

INTMAX、ステートレス技術でブロックチェーンの未来を変える

INTMAXの「ステートレス」ソリューションとRWAトークン化の未来

ブロックチェーン技術の最前線に立つINTMAXが、イーサリアム上で世界初の「ステートレス」レイヤー2ソリューションを始動しました。この取り組みは、ヴィタリック・ブテリン氏が提唱するステートレスコンセプトの具現化であり、ブロックチェーンのスケーラビリティ向上に寄与します。ステートレスとは、ユーザーの状態情報を保存せず、トランザクションを承認する設計を指し、マークル証明を活用してリアルタイムでの状況確認を可能にします。

INTMAXのこの新技術は、ZKロールアップを用いることで、オンチェーンデータをわずか5バイトで処理し、トランザクション手数料を0.5セントに抑えた低コスト運用を実現します。これにより、ネットワークの混雑具合に左右されず、世界中のユーザーにサービスを提供できる能力を備えています。これがブロックチェーン技術の次のフェーズの「スタートゲーム」であると、Ryodan Systems AGの代表取締役、日置玲於奈氏は述べています。

Web3とRWAの統合:現実世界の資産をデジタル化

一方で、INTMAXはぷらっとホームと提携し、Web3におけるRWA(現実資産)のトークン化を推進しています。ぷらっとホームの「ThingsToken」とINTMAXの「INTMAX Wallet」を統合することで、金融領域にとどまらず、IoTやモノを含む非金融領域の資産をトークン化する技術を開発しています。この取り組みは、実質的に地球上の3兆個のモノをブロックチェーンの金融テクノロジーに統合し、Web3エコシステムにおける新たな価値創造を目指しています。

「ThingsToken」はNFTの一種であり、日本の農林水産省が採択した実証プロジェクトで利用されており、輸出物流のサプライチェーンにおける製品のトレーサビリティを実現しています。これにより、RWAのトークン化が、金融だけでなく、物流や製造業などさまざまな業界に新たなビジネスモデルを提供する可能性があります。

技術進化と法的準拠のバランス

INTMAXとぷらっとホームは、非金融領域だけでなく、FinTechや金融領域のRWAとのクロスオーバーも視野に入れています。これは、Web3技術を活用した新しい資産記述方法を示すものであり、各国の法律や業界ルールに準拠しながら進められる計画です。

INTMAXのステートレスソリューションとRWAトークン化の取り組みは、ブロックチェーン技術の未来を切り開く鍵となることでしょう。これらの技術がもたらすスケーラビリティとプライバシーの向上は、クリプトの普及に必要不可欠であり、世界中の金融インフラを刷新する可能性を秘めています。

[中村 翔平]

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