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2024年12月18日 10時40分

『ゆきてかへらぬ』、ロッテルダム国際映画祭に正式出品!広瀬すずら豪華キャストが集結

『ゆきてかへらぬ』、ロッテルダム国際映画祭に出品決定

映画『ゆきてかへらぬ』が、来年のロッテルダム国際映画祭でのビッグスクリーンコンペティション部門に正式出品されることが決定した。このニュースは、広瀬すず、木戸大聖、岡田将生といった豪華なキャストが揃った本作にとって大きなステップとなる。映画は大正時代の日本を舞台に、実在の人物たちの複雑な愛と青春を描く。監督は根岸吉太郎、脚本は田中陽造という、映画界に名を馳せる二人のタッグによるもので、期待が高まる。

日本の青春を世界へ

『ゆきてかへらぬ』は、まだ芽の出ない女優・長谷川泰子(広瀬すず)が、後に不世出の天才詩人と呼ばれる中原中也(木戸大聖)と出会い、彼の友人である文芸評論家・小林秀雄(岡田将生)と交錯する運命を描いている。映画は、3人の間で揺れ動く感情と、それに伴う葛藤を通じて、時代を超えた人間の普遍的なテーマを探求する。

この作品がロッテルダム国際映画祭に選出されたことは、日本の文化が持つ魅力と普遍性が、国際的に評価される機会でもある。映画祭での受賞は、オランダでの公開やテレビ放送の可能性をもたらし、日本の映画が新たな観客に届くチャンスとなる。

監督と脚本家の再会

この映画は、根岸吉太郎監督と脚本家の田中陽造が再びタッグを組んだ作品であり、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』以来16年ぶりの協力となる。田中陽造が40年以上前に書いたシナリオは、数々の監督が映画化を望んでいたが、長らく実現しなかった。今回、根岸監督がこの「滅多にない優れたシナリオ」を手に取り、映画化が実現した。

根岸監督は、「先進的な映画を発掘し続けるロッテルダム国際映画祭に『ゆきてかへらぬ』が選出されたことは大変光栄です」と語り、オランダの観客に日本の大正時代の青春の葛藤をどのように受け入れてもらえるか期待しているという。

ビジュアルと場面写真の公開

映画と同時に公開された海外版ビジュアルでは、広瀬すず演じる長谷川泰子の横顔が印象的に描かれている。このビジュアルは、泰子が中也と小林という二人の才気あるアーティストに愛され、その愛によって壊れていく姿を象徴している。

また、場面写真も9点公開され、映画の雰囲気を一層感じさせる。泰子と中也が京都で共に過ごす美しい日々や、東京での焦燥感、そして小林の登場によって揺れ動く感情など、青春の一瞬一瞬が切り取られている。

多様なキャスト陣とその役割

映画には、田中俊介、トータス松本、瀧内公美、草刈民代、カトウシンスケ、藤間爽子、柄本佑といった多彩なキャストが揃い、物語をさらに豊かにしている。彼らが演じるキャラクターたちは、物語の中で重要な役割を果たし、3人のメインキャラクターとの関係性を深める。

[山本 菜々子]

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