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2024年12月20日 12時20分

ジェームズ・ガン監督、新スーパーマン映画2025年公開決定

新生スーパーマン、ジェームズ・ガンの手で再びスクリーンへ

2025年、ジェームズ・ガン監督が手がける新作映画『スーパーマン』が日本で公開されることが決定した。このニュースは、アメコミファンだけでなく、映画ファンにとっても大きな驚きと期待をもたらしている。特報映像が公開され、ジェームズ・ガン独特の演出とともに、新たなスーパーマンの世界が垣間見える。

スーパーマンと言えば、1938年に初登場したアメコミヒーローの原点とも言える存在である。彼は、バットマンやスパイダーマンといった後に続くヒーローたちの道を切り開いた。これまでに何度も映像化されてきたが、今回の新作は、ジェームズ・ガンが監督として新たな視点で描く完全新作となる。

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等身大のヒーロー像を描くジェームズ・ガンの挑戦

特報映像では、スーパーマンが戦いで傷つき、雪原に落下するという衝撃的な場面が描かれている。そこに駆け寄るのは、彼の愛犬クリプト。小さな体でスーパーマンを懸命に助けようとする姿は、これまでのスーパーマンのイメージを覆すものであり、彼の人間味を強く感じさせる。ジェームズ・ガンが意図するのは、スーパーマンをただの超人としてではなく、心を持った等身大の存在として描くことだ。

映像の中では、スーパーマンが人々を守るシーンや、市民が彼に石を投げつけるシーンも描かれている。これらは、スーパーマンが必ずしも全ての人にとっての救世主ではないという現実を突きつける。ガン監督は「スーパーマンを一人の“人間”として描き、彼の中にある善や優しさを表現したい」と語る。その言葉通り、スーパーマンの中にある人間的な要素を掘り下げることで、観客に新しい視点をもたらそうとしている。

過去へのリスペクトと未来への展望

映像には、ジョン・ウィリアムズの名曲「スーパーマン」のテーマ曲がアレンジされて使用されており、1978年に公開されたクリストファー・リーブ版へのオマージュが感じられる。これにより、過去のスーパーマン作品へのリスペクトを示しつつ、新たな時代へと踏み出す意志も同時に伝わってくる。

ジェームズ・ガンは「この映画を通じて“優しさ”とは何か、“善人であるということ”を観客に伝えたい」とコメントしている。スーパーマンというキャラクターを通して、人間の中にある善の心や希望を描きたいという彼の意図は、現代社会におけるヒーロー像の再定義とも言えるだろう。

2025年の夏、日本のスクリーンで新たに息を吹き返すスーパーマン。ジェームズ・ガン監督がどのようにその物語を紡いでいくのか、期待は尽きない。新しい時代の幕開けを告げるこの作品が、どのような影響を与えるのか、今から楽しみでならない。

[伊藤 彩花]

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