インフルエンザ猛威!東京都で注意報レベル、年末年始に注意
インフルエンザの猛威が止まらない:感染拡大とその対策
今年のインフルエンザは、まるで冬の嵐のように全国各地で猛威を振るっています。厚生労働省によれば、12月9日から15日までの1週間で報告されたインフルエンザの患者数は9万4259人に達し、前週から倍以上に増加しました。特に東京都では、1医療機関あたりの患者数が17.36人となり、「注意報レベル」に達しています。これから年末年始を迎えるにあたり、さらなる感染拡大が懸念されます。
異例の症状と深刻化する病状
実際、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長によれば、エレベーター内で意識を失うほどの症状を示す患者もいるとのこと。まるで体の中で嵐が巻き起こっているかのような状況です。これまでのインフルエンザとは一味違う様子に、医療現場も警戒を強めています。
医薬品不足とその影響
インフルエンザの急増に伴い、咳止め薬や抗生物質などの医薬品が不足している状況です。東京・江東区の「有明ファミリー薬局」では、約300種類の薬が入荷待ちの状態にあり、患者への対応が追いついていません。薬が年内に入荷されない可能性があるため、薬局は年末年始も休まず営業し、患者に対応し続ける計画です。
医薬品の不足は、インフルエンザ以外の感染症の流行も関係しています。感染症対策のための薬が十分に供給されない状況は、医療機関や薬局だけでなく、患者にとっても大きなストレスとなるでしょう。
年末年始の感染拡大を防ぐために
インフルエンザの猛威が続く中、年末年始に向けて私たちができることは何でしょうか。医師たちは、自己判断で市販薬を乱用することを避け、適切な医療機関を受診するよう呼びかけています。特に、中枢神経系に影響を及ぼす可能性のある薬を安易に使用することは危険です。
また、全国の医療機関や薬局の検索が可能な「医療情報ネット(ナビイ)」や、子ども医療電話相談#8000の活用も推奨されています。これらのサービスは、特に緊急時や医療機関が混雑している際に非常に役立つでしょう。
年末年始は、家族や友人と集まる機会が多く、感染リスクが高まる時期でもあります。手洗いやうがい、マスクの着用といった基本的な感染対策を徹底し、体調管理に気をつけることが大切です。また、インフルエンザの予防接種をまだ受けていない方は、早めの接種を検討すると良いでしょう。
今年の冬は、インフルエンザという名の嵐が私たちの生活に影響を与えています。健康で穏やかな新年を迎えるために、今こそ個々の対策が求められています。感染拡大を防ぐために、私たち一人ひとりができることを実践していくことが必要です。
[佐藤 健一]