谷原七音、家族と挑む未来のステージ
新世代の俳優、谷原七音が語る家族と未来のステージ
芸能一家での成長と挑戦
七音さんは、俳優のいしだ壱成と元タレントの三宅えみさんの間に生まれた。3歳のときに母親が俳優の谷原章介と再婚し、彼は芸能界の中心で育った。「父やその友達はみんな芸能関係者だったので、僕も小さい頃はテレビに出ることが当たり前だと思っていたんです」と七音さんは語る。その幼少期の経験は、彼にとって俳優としての道を選ぶための自然な流れであった。
しかし、彼の道のりは決して平坦ではなかった。芸能一家の出身ということで声をかけられることも多かったが、最終的にうまくいかないことも多かったという。そんな中、彼は「競争の中で成長は起こるもの」との信念を胸にコンテストに挑戦し、見事にフォトジェニック賞を獲得した。彼は「グランプリを目指してきたので悔しさもあったが、賞をもらったからといって他のファイナリストよりも上にいるわけではない」と謙虚に語る。
父と息子の関係性
七音さんの俳優としての成長には、育ての父谷原章介と実父いしだ壱成の影響が大きい。彼は父・章介について「共演できる日を夢見ているが、自分はまだそのレベルには達していない」としっかりと自己評価をする。一方で、実父・いしだ壱成については「物心がついていなくて記憶がないが、役者としての彼の自然なお芝居には心情が揺さぶられる」と述べ、共演の機会が訪れることを楽しみにしている。
未来への展望
七音さんは、俳優としての目標を「菅田将暉や山田裕貴のように、個性的で人としてもかっこいい俳優になる」と語る。彼のこの目標は、彼の俳優としての未来に対する情熱と決意を示している。
彼の成長を支えるのは、育ての親である谷原章介と生みの親であるいしだ壱成、そしてその家族の愛情だ。七音さんは「父と母が愛情をもって育ててくれなかったら、どこかで自分の生まれを気にしていたかもしれない」と感謝の気持ちを述べている。
七音さんの物語は、家族の絆と自己のアイデンティティがどれほど重要であるかを教えてくれる。彼のこれからの挑戦と成長を見守ることが、私たちにとっても新たな楽しみとなるだろう。彼がどのような俳優へと成長していくのか、その道のりには期待が高まるばかりだ。
[田中 誠]