経済
2024年12月21日 22時20分

レクサス「LC」シリーズ、2025年に進化したラグジュアリークーペ登場

進化を続けるラグジュアリークーペ、レクサス「LC」

2025年1月6日、レクサスのラグジュアリークーペ「LC」シリーズが一部改良を経て新たに登場します。レクサスが誇るフラッグシップモデルは、外見の美しさと走行性能の両立をさらに追求し、今回も新たなステージへと進化しています。2017年にデビューしたこのシリーズは、すでにラグジュアリーカーの中でも特に洗練された存在として知られていますが、改良を重ねることでその地位をより確固たるものにしています。

美と走りの融合を追求する「LC」シリーズ

レクサス「LC」シリーズは、V8エンジンを搭載した「LC500」とハイブリッドシステムを持つ「LC500h」の2モデルを中心に展開されています。今回の改良では、「より鋭く、より優雅に」というコンセプトのもと、トヨタテクニカルセンター シモヤマでの徹底的な走り込みを行い、さらなる性能向上を図っています。

具体的には、「LC500」のフロントとリアに床下ブレースを追加し、ボディのねじり剛性を高めました。これにより、操縦安定性とドライバーのステアリング操作に対する応答性が大幅に向上しています。こうした改良は、レクサスが目指すドライビングプレジャー「Lexus Driving Signature」を具現化するための重要な一歩です。

インテリアの質感向上と視界の確保

また、インテリアにも大幅な改良が施されています。「LC500」および「LC500h」のインパネ(助手席側)の表皮には、新たにアルカンターラが使用され、質感が一段と高まりました。アルカンターラは、触感が柔らかく、見た目の高級感も兼ね備えた素材で、この変更により、乗員の心地よさがさらに向上しています。

さらに、低い位置に配されたインパネや細いピラーにより、ドライバーには良好な視界が提供されます。12.3インチの高解像度タッチ式ディスプレイやパノラミックビューモニターなど、機能性と利便性も向上しており、運転中の安心感をサポートしています。このように、細部にまでこだわった設計は、まさにレクサスならではの気配りです。

価格と市場への影響

改良されたレクサス「LC」シリーズの価格は、1405万円からスタートし、最上位モデルの「LC500コンバーチブル」は1550万円に設定されています。この価格設定は、決して手頃とは言えませんが、ラグジュアリークーペとしての価値とその圧倒的な性能を考えれば、納得のいく範囲であると多くのファンは感じることでしょう。

こうした高級モデルの一部改良は、ブランドの価値をさらに高めると同時に、競争の激しい高級車市場において、レクサスがいかにしてその地位を維持し、さらなる成長を狙っているのかを示しています。特に、ドライビングプレジャーとラグジュアリーな体験を提供することに重点を置いている点は、他のメーカーとの差別化にもつながるでしょう。

市場では、電動化や自動運転技術の進展が加速している一方で、レクサスのようなブランドは、伝統的な内燃機関の魅力と新たな技術の融合を図りながら、独自のポジションを築こうとしています。このような戦略は、今後も高級車市場において重要な役割を果たすことが予想されます。

レクサス「LC」シリーズの一部改良は、ラグジュアリーと性能を両立させたクーペの進化を象徴しています。これからも、レクサスがどのようにしてこの分野をリードし続けるのか、その動向から目が離せません。

[高橋 悠真]

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