スポーツ
2024年12月22日 08時10分

レアル・ソシエダード、久保建英の挑戦も実らずセルタに敗北

レアル・ソシエダード、戦術修正も実らず破れる:久保建英の挑戦と課題

レアル・ソシエダードがスペインリーグ第18節でセルタ・デ・ビーゴに0-2で敗れ、公式戦7戦ぶりの黒星を喫した。この試合では、日本代表の久保建英が途中出場し、チームに変化をもたらそうとしたが、結果には結びつかなかった。不調の中でのチームの課題と、久保の役割に焦点を当ててみよう。

逆転を狙った布陣変更も効果なし

試合は序盤からセルタの激しいプレスに圧倒され、レアル・ソシエダードは苦戦。セルタはホームでの強さを発揮し、前半から主導権を握った。レアル・ソシエダードはボール支配率では若干上回っていたものの、それを得点に結びつけることができず、前半40分にはパブロ・ドゥランの鮮やかなミドルシュートで先制される。直後に追加点を許し、前半を2点ビハインドで折り返した。

ハーフタイムにアルグアシル監督は3人の選手を交代し、システムを3-4-3に変更した。これにより攻撃のスピードアップを図りたい意図が見て取れたが、セルタの堅固な守備を崩すには至らなかった。試合後、監督は「セルタが試合を通じて我々を上回った」とし、相手の戦術とプレーの質を称賛した。

久保建英の挑戦と課題

後半19分、久保建英が投入され、左ウイングでプレーを開始した。久保は投入直後から積極的に動き回り、攻撃に変化をもたらそうと試みた。彼のプレースタイルは、しばしば右サイドに顔を出し、状況に応じてポジションを変える柔軟性を持っている。しかし、この試合では厳しいマークに阻まれ、効果的な突破を見せることができなかった。

クロスの精度にも課題が残り、何度かのチャンスを生かすことができず、39分にはイエローカードを受けるという苦しい展開となった。この試合でのイエローカードは今季3枚目であり、ディシプリン面での改善も求められる。

久保の持ち味であるドリブル突破と正確なクロスは、彼の存在感を示す鍵となる要素だが、相手の堅固な守備を前にしては、その威力を発揮できなかった。彼がチームの中でいかに自分の特徴を生かし、さらなる貢献をしていくかが今後の課題となるだろう。

変化を求められるチームの未来

レアル・ソシエダードは、この試合での敗戦により、スペインリーグでの順位は7位にとどまった。欧州カップ戦圏内を狙うためには、さらなる安定感と攻撃力の向上が必要不可欠だ。年内の公式戦を終え、チームは新たな年を迎えるにあたり、戦術や選手起用において再考が求められる。

サッカーの世界では、一つの敗戦が持つ意味は大きい。しかし、そこから学び、次の機会に生かすことができるかが真価を問われる瞬間だ。久保とレアル・ソシエダードが次にどのような答えを出すのか、その行方に期待が高まる。

[中村 翔平]

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