経済
2024年12月22日 08時40分

トヨタ「ランドクルーザー」新型モデルがSEMA2024で話題に

トヨタ「ランドクルーザー」新型モデル、アメリカで話題沸騰!

2024年11月、アメリカ・ラスベガスで開催された国際カスタムカーショー「SEMA2024」にて、トヨタが誇るランドクルーザーの新型コンセプト「MODELLISTA OVERLAND Vision Concept(オーバーランドヴィジョンコンセプト)」が初公開され、瞬く間に話題となりました。この新型モデルは、単なるオフロード車を超えた「アーマードランクル」として、観衆の心を掴んでいます。

ランドクルーザーは日本国内外で人気を誇るSUVですが、特にアメリカ市場においてはその堅牢性と信頼性から高い評価を得ています。今回の新型オーバーランドは、トヨタカスタマイジング&ディベロプメントが手掛ける「モデリスタ」ブランドのパーツをふんだんに活用した仕様で、まるで未来の装甲車を思わせる斬新なデザインが特徴です。ボンネット上のバータイプイルミネーションやブラックアウトされたサイドパーツが、そのタフな印象をさらに強調しています。

このような大胆なデザインの背景には、近年のアメリカ市場におけるオフロード車人気が影響しています。特に、アメリカでは広大な自然を背景に、キャンピングやオーバーランディングといったアウトドア活動が盛んであり、ランドクルーザーのようなタフな車両が求められています。新型オーバーランドは、まさにこのニーズに応える一台であり、洗練されたデザインと機能性の両立を目指したものです。

盗難車「ランドクルーザー」、輸出阻止の快挙!

一方で、ランドクルーザーはその人気の高さ故に、盗難車としても狙われやすいという課題があります。2024年4月、横浜税関では、輸出直前で盗難車のランドクルーザーとレクサスLXを見事に発見・阻止するという事件が発生しました。この事件は、税関職員の鋭い観察力と迅速な対応が光ったもので、多くの称賛を集めました。

日本国内の自動車盗難は減少傾向にあるものの、特定の人気車種、特にランドクルーザーやレクサスの高級モデルがターゲットにされることが多いです。これらの車両は、海外市場、特に中東地域での需要が高く、一度盗まれると迅速に輸出され、追跡が難しくなります。今回のような税関での阻止は、まさに「最後の砦」としての重要な役割を果たしています。

次期「FJクルーザー」への期待、高まる

また、トヨタはアメリカ市場でのSUV戦略を強化する一環として、2017年に「FT-4X」という小型SUVコンセプトを発表しました。全長4.3m級のコンパクトなボディに「ゴツ顔」を採用したこのモデルは、「次期FJクルーザー」としての期待が寄せられていました。アウトドア派のミレニアル世代をターゲットにしたこのコンセプトは、シンプルさと多用途性を兼ね備えたデザインで、今なお多くのファンの心を捉えています。

トヨタのSUVは、たとえ市販化されなくとも、常に新しいコンセプトやデザインを提案し続けています。ランドクルーザーをはじめ、トヨタのSUVが持つ魅力は、時代や市場のニーズに応じて進化し続けることでしょう。これからも、その動向から目が離せません。

[佐藤 健一]

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