経済
2024年12月22日 14時12分

ホンダ新型『アメイズ』、インド市場でADAS搭載の勝負

ホンダの新型『アメイズ』、インド市場での新たな一手

インド市場は、自動車メーカーにとって魅力的な反面、厳しい競争が待ち受ける舞台です。ホンダ・カーズ・インディアが新型『アメイズ』を発売した背景には、手頃な価格で先進運転支援システム(ADAS)を提供することで、インドの消費者の心を掴む狙いがあります。全長4m以下というコンパクトなボディに、ホンダセンシングを搭載したこのモデルは、インド市場での新たな可能性を探る上で重要な一歩となるでしょう。

インドにおける自動車市場は、特にコンパクトカーの需要が大きく、経済成長とともに中流階級が増加していることから、価格を重視する消費者が多いのが特徴です。このため、ホンダが『アメイズ』を通じて、ADASを搭載しながらも手頃な価格を実現したことは、大きなアドバンテージとなります。価格帯が約143万~195万円という設定は、多くのインドの家庭にとって手の届く範囲であり、セーフティ技術を普及させる上での鍵となるでしょう。

日産のスカイライン、未来への期待と不安

北米で発表されたインフィニティのコンセプトカー「Vision Qe」は、次期「スカイライン」のヒントとされています。このモデルが示唆するのは、電動化時代における新たなデザインと技術の可能性です。EV化の流れが加速する中で、日産がどのような方向性を打ち出すのか、ファンにとってはその動向から目が離せません。

日産は次期「スカイライン」が完全なEVになるかどうかを明らかにしていませんが、現実的にはハイブリッドやプラグインハイブリッドがラインナップに加わる可能性が高いと見られています。電動化への移行は、日産にとっても避けられない課題であり、スカイラインというブランドの持つ歴史と革新のバランスが問われることになるでしょう。

三菱自動車の「i-MiEV」から学ぶEVの進化

EVの歴史において、三菱自動車の「i-MiEV」は忘れられない存在です。2009年に世界初の量産EVとして市場に投入されたこのモデルは、電動化の波を切り開く役割を果たしました。その後、EVは急速に進化を遂げ、技術的な進歩とともに市場の需要も変化しています。

「i-MiEV」は、当時としては先進的なリチウムイオン電池を搭載し、ガソリンターボ車に匹敵する動力性能を実現しました。しかし、価格が高額であったことや、航続距離が短かったことが課題として残りました。それでも、三菱自動車はこのモデルを通じて得た経験を活かし、さらなるEVの開発へとつなげています。

近年では、i-MiEVの進化版といえる「eKクロスEV」が登場し、価格や性能面での改良が施されています。EVへの移行が進む中で、三菱自動車の取り組みは、持続可能なモビリティの実現に向けた重要な一歩として評価されています。

[山本 菜々子]

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