スポーツ
2024年12月23日 08時30分
RISEの新星、那須川龍心がキックボクシング界で躍進
RISEの新星、那須川龍心の躍進がキックボクシング界に波紋を広げる
千葉・幕張メッセで行われた「RISE WORLD SERIES 2024 FINAL」で、那須川龍心がまたもや圧巻のパフォーマンスを披露した。ペットマイ・MC.スーパーレックムエタイとの激闘を2ラウンドでKO勝利に収め、2024年を全勝で締めくくった。この勝利は単なる一試合の勝敗を超え、龍心がキックボクシング界の新たな旗手としての地位を築くための重要な一歩となった。
試練を乗り越えた若き天才
試合は、ペットマイがスーパーレック・キャットムーカオの弟子として、ムエタイの伝統的な強さを誇示してくることが予想されていた。龍心自身も「ミドルキックが強く、苦手なスタイル」と分析していた。試合前の緊張と重圧は相当なものであったが、龍心はそのすべてを跳ね除けた。
試合が始まると、彼は鋭いステップワークでペットマイを翻弄し、相手の武器である左ミドルキックを無力化した。その後は、相手の攻撃を冷静にかわしつつ、的確な反撃を重ね、最終的には右ヒザ蹴りで勝利を収めた。この試合運びには、彼の戦術眼と瞬時の判断力が光っていた。
未来を見据えた野心と自信
那須川龍心のこれからに期待されるもの
龍心の2024年は、まさに彼のキャリアにとって飛躍の年であった。彼は「視野が狭すぎず広すぎず」という絶妙なバランスで戦うことができるようになったと語っている。これは、彼が自身の成長を客観的に捉え、次のステップへと進む準備が整っていることを意味する。
来年はフライ級王座の防衛戦が控えているが、彼は「誰でもかかってこい」と自信満々だ。そして、GLORYへの参戦も視野に入れつつ、海外での挑戦に胸を躍らせている。彼は「海外で試合ができるのは楽しみ」と意欲的で、さらなる成長を目指している。
[高橋 悠真]