菅野智之、巨人からオリオールズへ!メジャー挑戦の舞台裏
巨人・菅野智之、メジャー移籍の新たな挑戦とその背景
巨人からボルチモア・オリオールズへの移籍が決まった菅野智之投手(35)が、12月20日にオンラインで入団会見を行い、メジャーでの新たな挑戦に意欲を示しました。しかし、この移籍には期待と同時に「不安の声」も聞かれています。年齢やケガのリスク、そしてストレートの球速が落ちていることなどがその理由です。それでも、菅野はメジャーでの1年契約を勝負の年と位置づけ、新たなチャンスに希望を見出しています。
なぜオリオールズは菅野を選んだのか?
菅野がオリオールズに選ばれた背景には、チームの特殊な事情があります。オリオールズは先発投手2人がトミー・ジョン手術を受け、復帰が’26年まで見込まれていません。そこで、穴を埋められる即戦力の投手を探していたのです。菅野はその条件に合致した選手だったのかもしれません。スポーツジャーナリストの友成那智氏によれば、オリオールズは6人ローテーションを採用し、登板間隔を中5~6日にすることで、菅野の身体への負担を軽減することを計画しているとのことです。これにより、ケガのリスクも軽減されるでしょう。
さらに、菅野のピッチングスタイルも考慮されているようです。ストレートの威力が落ちているとはいえ、彼の武器である鋭いスライダーを活かせば、メジャーでも十分戦えるとされています。実際、ダルビッシュ有や前田健太といった日本人投手も、メジャーでは変化球主体で成功しています。速球にこだわらず、変化球で勝負することは、菅野にとって新たな可能性を広げるでしょう。
オリオールズの強力な打線と菅野の未来
オリオールズは強力な打線を誇り、昨シーズンは230本以上の本塁打を記録しました。この打線の援護があれば、菅野も多少の失点を気にせず、のびのびと投球できるはずです。セットアッパーやクローザーも充実しており、終盤に逆転されるリスクも少ないでしょう。友成氏は「オリオールズなら菅野は2ケタ勝てる」と予測しており、彼の新天地での成功が期待されています。
一方で、菅野が巨人を去った後のチームには、様々な動きが見られます。阿部慎之助監督のもと、巨人はオフシーズンに大型補強を行い、セ・リーグ制覇を狙っています。ライデル・マルティネスや田中将大といった実力者を獲得し、戦力を大幅に強化しました。これは、巨人が連覇と日本一を目指すための重要なステップであり、阿部監督と山口オーナーの蜜月関係が背景にあります。
広島カープ、新井監督の挑戦と戦略
一方で、広島カープの新井貴浩監督も「打倒巨人」に燃えています。公開収録でのトークショーでは、「中央に負けないぞ」という広島魂を掲げ、巨人に対抗する意欲を示しました。特に、巨人の新たな捕手である甲斐拓也の「甲斐キャノン」に対抗するため、機動力野球の見直しを図るとしています。新井監督は新外国人選手にも期待を寄せ、チームの戦力を補強して、巨人に挑む構えです。
[山本 菜々子]