国際
2024年12月23日 20時13分

北朝鮮の軍事支援とロシア・イランの接近、韓国の政治的緊張が浮上

北朝鮮の軍事支援は、単なる技術移転にとどまらず、実際に派兵された北朝鮮軍兵士の約1100人が死傷したという報告もあり、これに対する人員の交代や増員が準備されているとのことです。これらの動きは、北朝鮮がロシアとの関係を強化し、国際舞台での存在感を高めようとする意図があるのではないかと考えられます。

ロシアとイランの接近:新たな協力協定の兆し

一方、ロシアはイランとの関係強化を図り、テヘランでの会談において、包括的協力協定に署名する準備を進めています。イラン外務省報道官によると、協定は来年1月にも調印される予定であり、ロシアとイランは経済的、軍事的な協力をさらに深める方向にあります。

ロシアのラブロフ外相もイランとの防衛協力を強化する意向を示しており、これはウクライナ侵攻後、国際的に孤立を深めるロシアが新たなパートナーシップを模索していることを示しています。また、ロシア代表団はイランとユーラシア経済連合(EAEU)諸国との自由貿易圏に関する協議を進める見通しであり、経済的結びつきを強化することを狙っています。

韓国国内の政治的緊張:非常戒厳とその影響

韓国国内では、非常戒厳に関与したとされる元軍幹部の手帳に「射殺」と記されたメモが発見され、政治的な波紋を呼んでいます。手帳には、特定の政治家や報道関係者が「収去対象」としてリストアップされており、これが「逮捕」を意味する可能性が指摘されています。こうした情報は、韓国の政治情勢に新たな緊張をもたらしており、最大野党「共に民主党」などが関連人物を告発する動きも出ています。

韓国の政治的な動きは、北朝鮮との関係にも影響を及ぼす可能性があります。特に、北朝鮮のごみ風船に関するメモや、北方限界線(NLL)での北の攻撃を誘導する意図が示唆されている点は、南北関係に新たな火種を撒く可能性を秘めています。

[松本 亮太]

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