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2024年12月24日 17時31分

M-1グランプリ2024:令和ロマンの2連覇とヤーレンズの挑戦がSNSで話題に

「M-1グランプリ2024」の舞台裏:笑いと運命の交錯

ヤーレンズは、独特のスタイルで観客を魅了するクセの強いおにぎり屋のネタで挑みましたが、結果は5位に終わりました。審査員の海原ともこが発した「もっとしょうもないもの見たかったです」というコメントは、関西特有の褒め言葉として捉えるべきですが、SNS上での議論を巻き起こしました。関西では「しょうもない」が愛嬌やユーモアのある「良い意味」で使われることが多く、楢原も「関西出身なんで分かってて」と語り、関西とそれ以外の地域でのニュアンスの違いを強調しました。

運命を握る「笑神籤」と令和ロマンの躍進

一方で、令和ロマンの2連覇は、まさに運命の力を感じさせるものでした。ヤーレンズの楢原は、出場順を決める「笑神籤」でトップバッターを引き当てた令和ロマンの高比良くるまを称賛し、その運の強さを強調しました。確かに、漫才での成功は実力だけでなく、運の要素も大きく絡んでくるものです。令和ロマンは、トップバッターとしてのプレッシャーをものともせず、大会史上初の2連覇を達成しました。

出井隼之介も「ハイパー天才なんじゃない?」と令和ロマンの才能を認めつつ、「自分たちも運を持っているのでは?」と自虐的に振り返りましたが、その運が報われなかったことを笑い飛ばしました。ヤーレンズの二人にとって、これは笑いを生むためのネタとなり、彼らのユーモアとプロフェッショナリズムが光る瞬間でした。

松本人志不在の影響とM-1の未来

今年の大会は、審査員として長年参加してきたダウンタウンの松本人志が不在ということもあり、その影響を心配する声が多く上がりました。女子プロレスラーのジャガー横田の夫で医師の木下博勝氏は、SNSで「松本人志さんがいないなら、来年から中止でいいのでは?」とまで言及し、松本氏の存在の大きさを物語っています。

しかし、大会冒頭に登場した創設者の島田紳助氏のメッセージが、今大会の意義を改めて浮き彫りにしました。「いつまでもM-1が夢の入り口でありますように」というメッセージは、多くの芸人たちにとって心の支えとなり、彼らが夢を追い続けるための原動力となっています。

今年の審査員は、全員が漫才師であることも話題となり、漫才に対する真摯な姿勢が感じられる構成となりました。柴田英嗣、山内健司、若林正恭が初めて審査員を務めるなど、新たな風が吹き込まれたことで、より多様な視点からの評価が期待されました。

M-1グランプリは、笑いの祭典であると同時に、偶然と運命が交錯する舞台です。舞台裏でのエピソードや人間模様は、観客にとっても忘れられない一部として心に刻まれます。来年の大会ではどんなドラマが待ち受けているのでしょうか。その答えを知るために、我々はまた一年、笑いの準備をして待つことになるのでしょう。

[松本 亮太]

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