経済
2024年12月25日 20時21分

トヨタ・カムリ、世界市場での進化と挑戦を続ける!

トヨタ・カムリの進化とグローバルな展開

トヨタの名車「カムリ」が、インド市場で新たな姿を見せました。全長約5メートルの堂々たるボディを持つ11代目のカムリは、スポーティでありながら高級感あふれるデザインが特徴です。インド市場におけるこの新型カムリの登場は、トヨタがどのようにして市場のニーズを捉え、新しい挑戦を続けているのかを示唆しています。

カムリは1980年に「セリカ・カムリ」として誕生し、以来、世界中で愛されてきました。特にアメリカやアジアの市場では、トヨタのフラッグシップセダンとしての地位を築いています。しかし、2023年に日本市場での製造が終了したことは、多くのカムリファンにとって衝撃でした。その一方で、海外市場では未だに強い人気を誇っており、今回のインド市場での新型発表もその一端と言えるでしょう。

新型カムリは、低いノーズと鋭いフェンダーラインが印象的で、LEDを搭載したデイタイムランニングライトや新設計のアルミホイールが、スポーティな外観を強調しています。インテリアではイエローブラウンのソフトレザーやピアノブラックのコンソールが高級感を演出し、最新の技術が盛り込まれています。例えば、ナノイーXを用いたエアコンシステムは、消臭と除菌効果が期待でき、JBL製のオーディオシステムによって極上の音響体験が可能です。さらに、後部座席にもリクライニング機能やタッチパネル操作が備わり、乗員全員に快適な時間を提供します。

カスタムカーとしてのカムリの可能性

一方で、カムリのもう一つの顔として、個性的なカスタムカーのベースとしての可能性も見逃せません。日本自動車大学校(NATS)が製作した「LS86」は、その好例です。これは、カムリをベースに、トヨタ「86」のスポーティな外観を融合させたカスタムカーです。「あったらいいのにな」という発想が形となり、5人乗りのスポーツセダンという新しいコンセプトを生み出しました。

LS86は、カムリの居住性と86のスポーティさを兼ね備えており、家族が増えたかつての86ファンにとって、夢のような一台かもしれません。とはいえ、量産化はされておらず、あくまでショーケース的な存在にとどまっています。しかし、このような試みは、カムリの可能性を広げる上で非常に興味深いものです。

中国市場での特別グレード「グロリアス エディション」

さらに、中国市場では「グロリアス エディション」という特別グレードが登場しています。これは、マットグレーの外装とブラックアウトされたエンブレムが特徴のスポーティなモデルで、レクサスを彷彿とさせるデザインが魅力です。64色のアンビエント照明がラグジュアリーな雰囲気を演出し、2.0Lのハイブリッドパワートレインが搭載されています。このグレードは、中国市場において、トヨタがどのようにして競争力を維持し、消費者の心を掴む努力をしているのかを表しています。

このように、カムリは世界各地で異なる顔を見せています。日本での終売は寂しいニュースでしたが、海外市場での活躍は目を見張るものがあります。トヨタがカムリに込めた情熱と技術力は、これからも世界中のドライバーを魅了し続けることでしょう。

[田中 誠]

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