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2024年12月26日 12時30分

日本航空、サイバー攻撃でシステム障害発生!旅行者への影響拡大か

日本航空がサイバー攻撃を受けシステム障害発生:旅行者に影響拡大の可能性

日本航空(JAL)が26日、サイバー攻撃を受けたことにより、国内線および国際線の運航に関わるシステムに大規模な障害が発生しました。この影響で、羽田空港などでは一部便に遅延が生じており、年末年始を控えた利用者への影響が懸念されています。

朝早くから始まったこのサイバー攻撃は、午前7時半頃に社内外のネットワーク機器をターゲットに行われたもので、手荷物預けや搭乗手続きに支障をきたしています。これにより、JALは26日に出発する便のチケット販売を中止し、復旧の見通しは立っていない状況です。

混乱は最小限も、旅行者の不安は増大

午前11時半現在、羽田空港や伊丹空港、新千歳空港などの主要な空港では混雑が続いていますが、目立った混乱は見られていません。しかし、利用者の間では「アプリが開けず、搭乗時間がわからなくて困った」という声が多く聞かれ、デジタル依存が高まる中での不便さが露呈しています。

一方で、中部空港からの出発便には今のところ大きな影響は出ていないとのことです。これは、システム障害の発生が特定の機器やネットワークに限定されたものである可能性を示唆しますが、今後の状況次第で影響範囲が拡大する恐れもあります。

サイバーセキュリティの脆弱性が浮き彫りに

今回のサイバー攻撃は、日本航空のネットワークセキュリティの脆弱性を浮き彫りにしました。昨今、航空業界はデジタル化が進む一方で、サイバー攻撃の標的となるリスクも増しています。特に、チケット販売や搭乗手続きといった重要な機能がネットワーク依存しているため、今回のような攻撃が発生すると、運航全体に広範な影響を与えます。

このような状況下で、航空会社はセキュリティ対策を一層強化する必要があります。具体的には、ネットワークの防御壁を高め、異常が発生した際の迅速な対応策を講じることが求められます。過去にも、国際的に大手航空会社がサイバー攻撃を受けた例はあり、そのたびに業界全体でのセキュリティ意識の向上が叫ばれてきました。

年末年始の影響は?

年末年始は旅行者が増える時期であり、航空便への影響が懸念されています。特に帰省ラッシュや旅行の予定を立てていた人々にとっては、今回の事態がプランに影響を及ぼす可能性が高まっています。航空機を利用する人々は、こまめにフライト情報を確認し、突発的な変更に備えることが必要です。

また、航空会社だけでなく、空港や関連機関も一体となって、迅速な情報提供と対応を進めることが重要です。利用者の不安を少しでも和らげるために、現場でのスタッフの対応や情報提供の仕組みを整えることが求められます。

とはいえ、空の旅は予定通りにいかないこともあるものです。今回のように、技術的な問題が発生した際には、少しの不便さを受け入れつつも、冷静な対応が求められます。飛行機の窓から見る景色のように、一度視点を変えてみると、予期せぬ出来事も新たな経験として捉えられるかもしれません。

[山本 菜々子]

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