経済
2024年12月26日 14時12分

ダイハツ、東京オートサロン2025で「ミライース GR SPORTコンセプト」発表

ダイハツ、東京オートサロン2025で「ミライース GR SPORTコンセプト」発表へ – モータースポーツの新しい波を起こすか

2025年1月、千葉県幕張メッセで開催される「東京オートサロン2025」において、ダイハツが新たな試みを披露します。軽自動車市場で長らく人気を誇る「ミライース」に、モータースポーツのエッセンスを注入した「ミライース GR SPORTコンセプト」を発表する予定です。このモデルは、ターボエンジンと5速MT(マニュアルトランスミッション)を搭載し、軽自動車の枠を超えた走行性能を提供することを目指しています。

モータースポーツの魅力を広げる試み

ダイハツは「ミライース GR SPORTコンセプト」を通じて、モータースポーツの敷居を下げ、より多くの人々にその楽しさを提供しようとしています。軽自動車特有の扱いやすさや経済性を保ちながら、ターボ化とMT化によって、よりダイナミックなドライビング体験を可能にするこのモデルは、若年層やモータースポーツ初心者に特に魅力的に映るでしょう。

近年、国内外でモータースポーツへの関心が高まる中、ダイハツのこの試みは、多くのファンを獲得する可能性を秘めています。特に、車両価格や維持費を抑えつつ、スポーツカーのような走行性能を求めるエントリーレベルのスポーツカー市場で、重要な位置を占めることになるかもしれません。

ラリー参戦で得た知見のフィードバック

ダイハツは、全日本ラリー選手権などへの積極的な参戦を通じて、新しい技術や知見を市販車にフィードバックする取り組みを続けています。その成果は、今回の「ミライース GR SPORTコンセプト」にも反映されています。ラリーでの経験を活かし、車体の剛性強化や空力性能の向上といった技術が導入されており、スムーズで安定した走行を実現しています。

このようなモータースポーツからのフィードバックは、単に性能向上にとどまらず、将来的に安全性や環境性能にも寄与することが期待されます。車両製造の現場では、こうした取り組みが次第に一般的になるにつれて、競技車両と市販車の境界線が曖昧になりつつあります。

地域貢献と防災支援における新たな試み

一方、ダイハツは「地域に寄り添い、日々の暮らしを守る」というテーマのもと、防災支援車両や地域貢献車両の展示も行います。「アトレー WILDRANGER2」や「ハイゼット トラック リフト 災害支援車」などは、災害発生時の迅速な対応を可能にし、地域社会の安全を支える役割を果たします。

コペン GR SPORTの進化

さらに、「コペン GR SPORT」は、モータースポーツのフィールドで磨かれた技術を反映し、軽自動車の枠を超えるパフォーマンスを実現しています。2023年のラリージャパンに続き、2024年も参戦する予定のこの車両は、770ccにボアアップされたエンジンと大型ターボを備え、最大出力140馬力を誇ります。

ワイドフェンダーやカーボンルーフといった装備が施され、軽自動車とは思えないほどの安定感と走行性能を提供します。その結果、クラス最速を目指す姿勢が伺えますが、課題も残されています。2024年のラリージャパンでは、いくつかの不具合が露呈したものの、ダイハツは次回の改善に向けて意欲を燃やしています。

[高橋 悠真]

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