来栖りん、新シングル「わっちゅあね?」でアニソン界に新風!
進化するアーティスト・来栖りん、新たな挑戦とアニソン界の潮流
近年、アニメソング(アニソン)業界はその多様性と新たな試みで注目を集め続けている。特に、新進気鋭のアーティストたちが個性豊かな楽曲を提供することで、ますますその魅力を増している。そんな中、歌手・声優として日々進化を遂げる来栖りんが、11月27日にリリースした3枚目のシングル「わっちゅあね?」で新たな一歩を踏み出した。
このシングルは、テレビアニメ「歴史に残る悪女になるぞ」のエンディングテーマとしても注目されており、恋に気づく直前のふわふわした気持ちを表現した楽曲だ。来栖りんは、この曲で新しい歌唱スタイルに挑戦しており、「甘めで、少しふわふわした曲なので、少しウイスパーっぽい歌い方をしようとしました」と語っている。ウイスパーボイスを駆使することで、楽曲のイメージに寄り添った表現を追求している。
成長の軌跡と今後の展望
来栖りんは、2016年にアイドルグループのメンバーとしてデビューし、2018年に「制コレ18」でグランプリを受賞した。2023年5月には、テレビアニメ「神無き世界のカミサマ活動」のオープニングテーマ「I wish」でソロアーティストとしてメジャーデビューを果たし、シアン役で声優デビューも果たしている。その後も、彼女はアニソン業界での存在感を高め続けており、「転生したらスライムだった件」のエンディングテーマ「Believer」も話題となった。
彼女の新曲「わっちゅあね?」には、カップリングとして「ドタバタ☆クリスマス」と「Wanted!」が収録されている。「ドタバタ☆クリスマス」は彼女にとって初のクリスマスソングへの挑戦であり、クリスマスの楽しさと神聖さを絶妙に表現した楽曲となっている。彼女は、「好きな人とクリスマスパーティーをする約束をして、苦手な料理などを準備するというドタバタした感じを楽しく表現しました」と語っており、明るくキャッチーな曲調が印象的だ。
アニソン市場の活況と来栖りんの位置付け
アニソン市場はますます活気づいており、特に若手アーティストや新ユニットの登場が著しい。その中で、タワーレコード新宿店のアニソンコーナーランキングでは、「ラブライブ!」シリーズのバーチャルスクールアイドル「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」の「みらくらぱーく!」が首位を獲得し、来栖りんもその一員として存在感を示している。「みらくらぱーく!」のシングル「ファンファーレ!!!」は、1年生の安養寺姫芽の心情を描いた作品であり、来栖の声優としての表現力が光る。
このように、アニソン市場は多様な作品が並び、リスナーに新たな体験を提供している。来栖りんは、アニソンと声優活動を通じて、彼女自身のキャリアの幅を広げている。彼女は「声優業界、アニソン業界は私の憧れの場所だったので、緊張していた」と振り返りつつ、経験を重ねる中で「まず楽しむことが大事」と気づいたと語っている。この心境の変化は、彼女の音楽や演技に対する向き合い方にも影響を与えている。
未来への展望とアーティストとしての進化
来栖りんは、今後も自分の表現の幅を広げ続けることを目指している。「自分が歌える環境は当たり前のことではないですし、この環境を大事にしながら、表現の幅を広げていきたい」と語る彼女の姿勢は、アーティストとしての成長を物語っている。声優としても、先輩から多くを学び、お芝居の幅を広げていくことを目指している。
彼女の挑戦は、アニソン市場の活性化にも寄与しており、彼女自身の成長とともにアニソン界も新たなステージへと向かっている。来栖りんの次なる一歩がどのような形をとるのか、ファンや業界関係者からの期待は高まるばかりである。彼女の歌声や演技が、多くの人々に感動を与え続けることを願ってやまない。
[中村 翔平]